三浦・三崎漁港の保養施設「サンポートみさき」3月営業終了 老朽化と経営状況の悪化で

3月で営業終了する「サンポートみさき」=三浦市三崎

 遠洋マグロ漁の基地、三浦市・三崎漁港にある一般財団法人船員保険会(東京都渋谷区)の保養施設「サンポートみさき」(三崎5丁目)が、3月21日の宿泊を最後に営業を終える。施設の老朽化などが理由だが、寄港する遠洋漁業船の関係者らが宿泊してきた施設だけに、影響が懸念されている。

 船員保険会によると、三浦半島の最南端に位置する同施設は1960年5月に三崎地区の別の場所で開業。81年に現在の県有地へ移転した。複数人が泊まれる和室や洋室など計14室のほか、大浴場、レストラン、会議室を備えている。

 三崎朝市の会場に隣接し、産直施設「うらりマルシェ」や三崎地区の飲食店街にも近い。船員保険の被保険者やその家族のほか、修学旅行の児童や一般の人も泊まれる施設として親しまれてきた。

 神奈川新聞社の取材に対し、同会は「老朽化と経営状況の悪化」と終了の理由を説明するが、具体的な内容は明らかにしていない。関係団体には既に通知を済ませたという。

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