10年前の高校サッカー選手権「優秀選手」から飛躍した5名のタレント

岡山学芸館の初優勝で幕を閉じた第101回の高校サッカー選手権。

今大会の優秀選手36名も発表。決勝を戦った岡山学芸館と東山から最多の6名がそれぞれ選出されている。

■GK

平塚仁(岡山学芸館2年)
佐藤瑞起(東山3年)
雨野颯真(前橋育英2年)

■DF

井上斗嵩(岡山学芸館3年)
志津正剛(東山2年)
新谷陸斗(東山3年)
碇明日麻(大津2年)
田辺幸久(大津2年)
吉永夢希(神村学園2年)
多久島良紀(青森山田3年)
齋藤駿(前橋育英3年)
津久井佳祐(昌平3年)
鈴木大翔(尚志3年)

■MF

岡本温叶(岡山学芸館3年)
木村匡吾(岡山学芸館3年)
山田蒼(岡山学芸館3年)
阪田澪哉(東山3年)
真田蓮司(東山3年)
松橋啓太(東山3年)
田原瑠衣(大津3年)
大迫塁(神村学園3年)
笠置潤(神村学園3年)
相原大翔(日体大柏3年)
徳永涼(前橋育英3年)
篠田翼(昌平3年)
名願斗哉(履正社3年)

■FW

今井拓人(岡山学芸館3年)
小林俊瑛(大津3年)
西丸道人(神村学園2年)
福田師王(神村学園3年)
小湊絆(青森山田3年)
吉田眞翔(日体大柏3年)
中山織斗(國學院久我山3年)
塩貝健人(國學院久我山3年)
森重陽介(日大藤沢3年)
古田和之介(履正社3年)

高校年代の頂点の一つである選手権。過去にもこの大会から数多くの名選手が巣立っていった。

そこで今回は、いまから10年前、大分の鵬翔が初優勝した第91回大会の優秀選手の中で、光るプレーを見せ続けている5名の選手を紹介する。

室屋成(青森山田3年)

現在:ハノーファー96所属

まずは大阪府の熊取町で育ち、同学年の南野拓実とチームメイトだったが越境で青森山田へ進学したサイドバック。

青森山田は当時まだ選手権で悲願の初優勝を目指しており、優勝候補に名前が挙がりながら思いがけないところで敗戦することの多いチームだった。

室屋が3年生の時に迎えたこの大会でも、3回戦で星稜に0-2で敗れている。

しかし、室屋は悔しい想いを胸に明治大学を経てFC東京でプロ入り。日本代表への道を駆け上がっていった。

小塚和季(帝京長岡3年)

現在:川崎フロンターレ所属

優れた足技を武器に選手権でたびたび上位進出を果たしている新潟の帝京長岡。

同校を代表する選手の一人が、高校時代から「天才」と評され、現在もJリーグ屈指のパサーとして知られる小塚和季だ。

この時の選手権では準々決勝で京都橘に敗れてしまったが、地元のアルビレックス新潟でプロとなり、期限付き移籍したレノファ山口FCでブレイク。

ヴァンフォーレ甲府、大分トリニータを経て、今年は川崎フロンターレでの3年目を迎える。

仙頭啓矢(京都橘3年)

現在:柏レイソル所属

今大会準優勝した東山でセレッソ大阪U-15出身のMF真田蓮司とGK佐藤瑞起が主力を担ったように、大阪から京都の高校へ進学する道は一つの有力な選択肢となっている。

枚方市出身の仙頭啓矢もそんな一人で、京都橘で選手権に準優勝し、個人としても小屋松知哉らとともにこの大会の得点王に輝いた。

東洋大学を進学した後、京都へ戻り2017年に京都サンガF.C.とプロ契約。

2021シーズンに加入したサガン鳥栖で大きく評価を高め、名古屋グランパスを経て今シーズンからは柏レイソルでプレーする。

小屋松知哉(京都橘2年)

現在:柏レイソル所属

1歳年上の仙頭啓矢とセットで語られることが多い快速アタッカー。それほどこの大会の「京都橘の2トップ」は選手権史上に残るデュオだった。

小屋松は高卒で名古屋グランパスと契約。しかしデビュー直後に左膝前十字靭帯断裂の重傷を負ってしまい、難しいプロでの船出を余儀なくされた。

しかし2017年に加入した地元の京都サンガF.C.で徐々に輝きを取り戻し、その後はサガン鳥栖、そして現在所属する柏レイソルでも活躍中。

今年、仙頭が柏入りしたことにより、プロでも京都と鳥栖に続き3チーム目の“共演”を果たすことになった。

浅野拓磨(四日市中央工3年)

現在:ボーフム所属

一つ前の第90回選手権では、2年生ながら史上4人目となる初戦から決勝まで全試合得点を挙げて大会得点王に。

前回準優勝チームとして3年生で臨んだこの大会はノーゴールで初戦敗退に終わったものの、優秀選手に選ばれたようにプレーの印象は当時からピカイチだった。

サンフレッチェ広島でプロ入りし、2013、2015シーズンと2度のリーグ優勝に貢献して欧州へ。

前回落選の悔しさを胸に初出場したカタールワールドカップ、ドイツを相手に大仕事をやってのけたことは記憶に新しい。

最後に、10年前の第91回高校サッカー選手権の優秀選手34名のリストはこちら。

■GK

浅田卓人(鵬翔3年)
永井建成(京都橘2年)
置田竣也(星稜3年)
小川司(大津3年)

■DF

原田駿哉(鵬翔3年)
矢野大樹(鵬翔3年)
橋本夏樹(京都橘3年)
諸石健太(桐光学園3年)
河面旺成(作陽3年)
米原祐(作陽3年)
甲斐健太郎(立正大淞南3年)
高橋壮也(立正大淞南2年)
室屋成(青森山田3年)
山田将之(青森山田3年)

■MF

東聖二(鵬翔3年)
小原裕哉(鵬翔2年)
釋康二(京都橘3年)
宮吉悠太(京都橘2年)
井田遼平(星稜3年)
植田裕史(星稜3年)
橋本裕貴(桐光学園3年)
松井修平(桐光学園3年)
平岡翼(作陽2年)
小塚和季(帝京長岡3年)
萬雄大(東海大仰星3年)
安井修平(東海大仰星2年)
望月嶺臣(野洲3年)

■FW

北村知也(鵬翔1年)
仙頭啓矢(京都橘3年)
小屋松知哉(京都橘2年)
野路貴之(桐光学園3年)
田路大樹(立正大淞南3年)
浅野拓磨(四日市中央工3年)
田村翔太(四日市中央工3年)

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現在もJリーグなどで活躍している選手のほか、「桐光のディ・マリア」と呼ばれた橋本裕貴は現在、Fリーグのヴォスクオーレ仙台でプレーしている。

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