救急搬送困難事例、8日までの1週間で7558件 過去最多

 総務省消防庁は11日、今月8日までの1週間に、救急患者の受け入れ先がすぐに決まらない「搬送が困難な事例」が7558件に上ったと明らかにした。3週連続で過去最多を更新している。

新型コロナ関連は全体の34.5%

 同庁の発表によると、今月8日までの1週間で、救急車に乗せてから搬送先が決まるまでに病院への照会を4回以上必要とした事例が7558件だった。その前の週も過去最多で7000件を超えていたが、さらに400件増加した。このうち新型コロナウイルスの感染が疑われる事例は2612件で、全体の34.5%となっている。

 地域別に見ると東京が3248件、大阪市が631件、横浜市が510件となっていて他地域に比べて突出している。さいたま市、福岡市、名古屋市、仙台市、札幌市の政令指定都市では、名古屋市がもっとも多く294件だった。

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