U2、自身の楽曲40曲を新録音した新作アルバム発売決定

ロック・バンドU2が、ニュー・アルバム『Songs Of Surrender』を2023年3月17日にリリースすることを発表した。40年を超えるキャリアを通して発表してきた最も重要な40曲を、過去2年間に行われたセッションで2023年版として新たな解釈で新録音したアルバムだ。

「With Or Without You」「One」「Beautiful Day」「Sunday Bloody Sunday」「Where The Streets Have No Name」など世界中で大ヒットした代表曲の数々を音楽的に再構想すべく、新たなアレンジと、曲によっては新たな歌詞は施され、全く新しい楽曲へと生まれ変わった。

このアルバムからの第1弾シングルであり、オリジナルは1984年のアルバム『The Unforgettable Fire』に収録された「Pride」が1月12日に先行リリースされた。

<YouTube U2 - Pride>

発売形態

『Songs Of Surrender』の日本盤は以下の3形態で発売される。

① 40曲が収録されるCD4枚組ボックスセット(ナンバリング入り完全生産限定盤)
② 40曲の中から20曲を収録したCD初回限定デラックス盤
③ 同様に17曲を収録したCD通常盤(日本盤ボーナス・トラック1曲収録)

また、輸入盤では4LPボックスセット(ナンバリング入り完全生産限定盤)、LP、カセット、そしてデジタル配信でもリリースされる。

日本盤のみSHM-CD仕様となり、アルバムのブックレットにはジ・エッジによるライナーノーツが掲載される(日本盤は日本語訳付)。

また、この新作アルバムの発売に先行して、「Beautiful Day」をバックに、バンド結成からのキャリアのハイライト(例:コロラド州レッド・ロックスでのライヴ、ライヴ・エイド出演、「Where The Streets Have No Name」MVゲリラ撮影、ベルリンの壁崩壊直後の『Achtung Baby』録音など)で構成されたアルバム・トレーラーが公開されている。

ジ・エッジによるコメント

アルバムのプロデュースと編集を担当したU2のギタリスト、ジ・エッジは次のように語っている。

「音楽はタイムトラベルを可能にする。そこでこれらの曲を現代に持ち帰り、21世紀風に再構想したなら、どんな恩恵がもたらされるのか否か、それを知りたいと僕らは思い始めたのだ。

最初は一種の実験として始まった試みだったが、初期のU2の楽曲の多くが新たな解釈によって生まれ変わるうちに、気づけば僕らは夢中になっていた。ポストパンクの衝動は親密さにとって代わり、新たなテンポ、新たなキー、場合によっては新たなコードが試され、新たな歌詞が施された。本当に素晴らしい曲というのは、容易に破壊されないのかもしれない。

どの曲を再訪するかの選択は、まずデモを何度も作ることから始まった。僕が考えたのは、必要最小限以外のすべてを取り除いた時、それがいかに楽曲として成立するかだ。また、元々ライヴで演奏されることを想定して書かれた曲が多いので、親近感があるものにすることも大きな目的の一つだった。

そうやって録音された曲のスケッチをプロデューサーのボブ・エズリンと一緒に聴き直したところ、そのままでうまくいくと思えるものと、もっと工夫が必要なものはすぐに明らかになった。そこで全員が思ったこと。それは“少ないほど豊かである”ということだ」

新たに録音された40曲は、4人のメンバー各自の名義で4枚の“アルバム”にまとめられ、CDまたはLP 4枚組ボックスセットの形態でリリースされる。このことについて、ザ・エッジはこう語る。

「曲同士が互いに作用を及ぼすのを聴きながら、4枚分の曲順を決めていくのは実にわくわくする作業だった。あっと驚かれるような曲と曲の並びを見つけるのは、ちょっとしたDJ気分だった。明確な違いを持つ4枚のアルバムが出来上がったなら、それぞれにおけるリーダー的楽曲がどれになるのかは自ずと明らかだったよ」

Written By uDiscover Team

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U2『Songs Of Surrender』
2023年3月17日発売

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