“ブラボー”や“三冠王”も… 恵方巻き100種類!都内百貨店が予約販売を開始

年が明けたばかりですが、早くも節分の話題です。千代田区の百貨店・大丸東京店では100種類もの「恵方巻き」の予約販売が始まりました。

例年、恵方巻きは百貨店の"デパ地下”で大盛況となる人気イベントです。大丸東京店内にある人気のすし店では、去年700本販売したという人気ナンバーワンの具だくさんの恵方巻きが今年も登場しました。また、流行を取り入れた商品も登場しています。

サッカー・ワールドカップで流行語となった長友佑都選手の「ブラボー!」の文字を用いた恵方巻きは、日本代表がベスト16となったことに合わせて"海鮮16強”が1本の中にぎゅっと集結しました。中トロやズワイガニ、ホタテ、さらにはイクラやウニなど、人気の海鮮16種がサッカーボール柄ののりに包まれています。さらに史上最年少での三冠王に輝いた「令和初の三冠王」ヤクルトスワローズの村上宗隆選手の功績をたたえる「三冠王巻(まき)」には3種類の味付けをした米沢牛が巻かれ、ピリ辛の焼き肉、すき焼き、ステーキへと味の変化が楽しめます。大丸東京店・食品担当の浅川幸治さんは「本年は2022年に流行語になったものや印象深い出来事をモチーフにして、恵方巻きを約100種類前後用意している」と話しています。

恵方巻きについては近年、食品ロスの問題も指摘されているため、この百貨店では予約販売制にしたほか、売れ行きを見ながら建物内にある厨房(ちゅうぼう)で調理していくということです。

<進化する恵方巻き 豪華な巻き物から変わり種も!>

大丸東京店で予約が始まった約100種類の恵方巻きの中には、魅力あるラインナップがそろっています。

2022年の流行語大賞「村上様」の恵方巻きは、VTR内で紹介したもののほかにもあります。史上最年少の三冠王など神がかったプレーで活躍した村上選手を表した「村上様」の頭文字からムラ(ムラサキウニ)、カ(カニ)、み(みかんマハタ)、サ(サーモン)、マ(マグロ)を詰め込み、金箔で巻いたという何とも"神々しい”1本です。

変わり種もあります。米沢牛ステーキと鹿児島県産のウナギが半分ずつ入った"1本で2種類の味を楽しめる”ハイブリッドな恵方巻きや、トルティーヤを使ってタコスソースで食べるサラダ感覚の恵方巻き、「日本橋たいめいけん」名物のオムライスで黒毛和牛のローストビーフとクリームチーズを巻いたものなど、恵方巻きは進化を続けています。

今年は3年ぶりに行動制限のない節分となる見込みのため、この百貨店の担当者は大きな売り上げを期待しているということです。現在、食品売り場全体の売り上げは前年に比べ約30%増しで推移していることなどから、今年の恵方巻きについてもコロナ前の売り上げを超えると予想しています。

2023年の"縁起のいい方角”=「恵方」は「南南東やや南」ということです。節分の日には恵方を向いて巻き物を食べ、縁起を担ぐのもいいかもしれません。

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