開花始めは2月中旬と予測 みなべ、梅の花芽調査

 和歌山県のみなべ町うめ課とJA紀州みなべ営農販売センターは10日、2023年産南高梅の花芽伸長調査をした。今季2回目の調査で、現段階では開花始めは2月中旬、満開期は下旬以降で、いずれも平年や昨季よりやや遅いと予測した。

 梅の主力品種「南高梅」の開花始めと満開期を予測することで、栽培管理に役立ててもらおうと、1983年から毎年調査している。

 昨年12月26日に今季1回目の調査を実施。今回も、うめ課とセンターの職員計5人が町内の梅園地25カ所を回り、各園地に設定している基準木の枝から、それぞれ30個のつぼみを採取し、一つずつの重さを量って平均値を出した。

 今回の調査では、町内全体の平均値は15.6ミリグラムで、昨年同期(19.1ミリグラム)の82%。過去10年間の平均値(23ミリグラム)と比べるとさらに差があり、68%だった。

 地域別では、南部地域が15.1ミリグラムで昨年同期の77%。一方、高城地域は18.5ミリグラムで90%。上南部地域は14.6ミリグラム(昨年同期比83%)、清川地域は16.3ミリグラム(同80%)。毎年、この時期は海岸部より山間部の方が伸長率は高い傾向にあるという。

 うめ課によると、今回の調査で伸長が平年より遅いのは、秋から冬にかけて寒くなるのが遅かったのが要因とされる。しかし、予測は、今後の気象状況によって変わる可能性はあるという。

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