イチゴ狩り始まる 御坊の観光農園

温室の中で甘酸っぱい香りを漂わせているイチゴ(和歌山県御坊市名田町で)

 和歌山県御坊市内の観光農園でイチゴ狩りが始まり、温室の中に甘酸っぱい香りを漂わせている。

 同市名田町上野、国道42号沿いの「観光農園ひだか」(原出幸典さん経営)では12日から始まった。先代から30年以上になるイチゴ農家で、現在は「ゆめのか」「まりひめ」「紀の香」の3品種を計約35アールで栽培。温室内では従業員らが出荷用のイチゴを収穫したり、不要な葉を摘み取る作業をしたりしている。

 同園は、旅行会社を通じた京阪神方面からの団体客が多かったが、新型コロナウイルスの影響で旅行の自粛があり、近年はその客足も低調気味。感染の拡大は続いているものの、今季はみなべ町の南部梅林が開催されることもあり、立ち寄り客などに期待しているという。

 原出さんは「イチゴは例年並みに実ってきている。地元の人たちにも利用してもらえればうれしい」と話している。

 イチゴ狩りは5月中旬まで。料金は50分間で中学生以上1800円、小学生1500円、3歳以上の未就学児千円(全て税別)、2歳以下は無料。要予約。電話0738.29.2348。

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