深田恭子主演「A2Z」に木南晴夏、大塚寧々、吉村界人、堀未央奈、長田成哉がレギュラー出演

Amazon Prime Videoで2月3日から配信される、深田恭子主演のAmazon Originalドラマ「A2Z(エイ・トゥ・ズィ)」(全10話)。このたび、木南晴夏、大塚寧々、吉村界人、堀未央奈、長田成哉がレギュラー出演し、Crystal Kayが劇中歌を担当することが発表された。また、本編映像初披露となる予告編も解禁となった。

山田詠美の同名小説が原作の「A2Z」は、30代女性と年下の男性との恋愛、夫婦の関係、仕事の葛藤をAからZまでの26字のアルファベットでたどる形でおくる、知的でスタイリッシュな大人のラブストーリー。深田が、出版社に勤める編集者で、既婚ながらも年下の男性と恋愛関係になる澤野夏美を演じる。田中圭が、夏美の夫で夏美の競合にあたる出版社に勤務する文芸編集者の森下一浩、片寄涼太が、夏美と恋に落ちる郵便局員・坂上成生に扮(ふん)する。

木南が演じるのは、夏美とは高校時代からの親友で、大学で民族学講師をしている橘今日子。今日子は夏美が何でも打ち明けられる唯一無二の存在で、事あるごとに夏美の相談を受け、辛らつな助言をする。木南は「原作を読ませていただき、セリフがしゃれていて、フランス映画を見ているような気分になりました。とても頭のいい人たちの会話で、こりゃセリフを覚えるのが大変だなと思いました(笑)。大人たちの恋愛を描いた色濃いお話。日常にある異色な世界をお楽しみください」とアピール。

また、夏美の会社の先輩編集者・時田仁子役を大塚が担当。仁子は隙のない仕事をする優秀な編集者にもかかわらず、親しみやすさがあり、やんちゃで好奇心旺盛というギャップを持ち合わせる、会社でも一目置かれる人物だ。夏美をかわいがり、仕事や恋の相談に乗ることもしばしば。大塚は「山田さんの原作の中には、ハッとさせられるようなすてきな言葉が散りばめられていて、その世界観に魅了されました。感情のバランスの描かれ方が軽やかなようで深く不思議な魅力のある作品です。深田さんをはじめ、共演者の皆さんその人物のままにそこに存在していて、光野道夫監督の演出の下、お芝居できるのは幸せでした」と撮影を振り返る。

吉村は、期待の新人小説家・永山翔平役。永山は、一浩が務める出版社の新人賞を受賞したことから、業界での注目度が増し、全大手出版社が狙っている作家だ。夏美も次回作を狙い、アプローチをかけている。出演のオファーを受けて、吉村は「本当に感謝でいっぱいでした。自宅で永山という役を考えるたびに、僕はデビューし始めた時の反骨した自分を反芻(はんすう)していました。そのくらいこの役が自分に近いところにいたと思いました」と喜びを表現し、「現場では深田さんからユーモアと真剣さを教えていただいた気がします。この時代の理念に似合う、粋な作品になっていると思います」とコメントを寄せる。

そして、堀は一浩と恋愛関係にある美大生・本宮冬子役。冬子はひょんなことから一浩と出会い、交際を始めて1年。一浩に妻がいることを知りつつも、本気で思いを寄せている役どころだ。堀は「冬子ちゃんの葛藤や相手を思う気持ちに寄り添いながら楽しく演じられたかなと思います。山田先生ならではのよさが詰まっていますし、映像の美しさもぜひ楽しんでいただけたらと思います」と見どころを明かす。

さらに、長田は、ジェンダーレス男子で、いつも会社のデスクで夏美にちょっかいをかける後輩編集者・小池に扮(ふん)する。小池は夏美と仁子と仲が良く、たびたび3人で食事をしながら恋の話を語り合い、夏美と成生の恋を応援する。長田は「演じたことがないキャラクターだったので、すてきな現場で新たな挑戦をさせていただけてとてもありがたかったです。最初の方は、少し試行錯誤した部分もありましたが、“小池ちゃん”が自分から湧いてくるようになった瞬間を感じられる場面が日に日に増えていきました。交差する男女の知的で、どこかおしゃれな言葉の応酬を楽しみながら、おしゃれなやりとりとは無縁の小池ちゃんで、ぜひクスっとしていただけたらなと思っております」と呼び掛けている。

また、Crystal Kayが歌う劇中歌は、日米で活躍するシンガー・ソングライターのエミ・マイヤーが書き下ろした3曲「Start Again」「How You Feel」「Spark」と、ノラ・ジョーンズの「One Fight Down」のカバーに決定。3月1日には、Crystal Kayが歌う劇中歌4曲を含む、全27曲を収録した「『A2Z』オリジナル・サウンドトラック」が発売される。

Crystal Kayは「劇中歌ということで、話に合わせて楽曲を作れるという楽しさ、最高でした。仲良しでとても素晴らしいジャズのシンガー・ソングライターのEmiとの共作でしたので、とっても自然体に、女子のいろいろな状況での思いであったり、恋愛の感覚や感情、情景、いろいろ話し合いながら書いていきました」と制作過程を報告し、「ドラマも役者さんのやりとりがとてもリアルで、現代の禁断の恋って感じで、見ていてドキドキしました。でもお互いとても素直で、歌にもそういう素直な部分を出せたらなと思っていました。歌が演技を包み込むようなサポート役でいられたらと思って作ったので、見た時はとてもうれしかったです!」と声を弾ませる。

なお、公開された予告映像は、年下の彼と出会い、夫からの告白を受け、恋に夫婦関係に悩む夏美を中心とした場面から始まり、登場人物たちの異質で美しいそれぞれのラブストーリーが描かれている。中盤には、「AからZの26文字に込められた恋愛哲学のすべて」という言葉に続き、Accident(事故)、Breath(息を吸う)、Confusion(混乱)、Destination(目的地)の言葉とともに、美しいシーンで紡がれた映像が映し出され、まさに極上のラブストーリーを予感させる内容となっている。

夏美は、老舗大手出版社に勤める文芸編集者。8年前に同業他社の一浩と結婚したが、旧姓の澤野を通名にしている。夏美と一浩には子どもはおらず、互いにわが道を行く編集者で、仕事ではライバル関係。仕事場で会う時は「森下」「澤野」と呼び捨てにする、風変りだが、お似合いの夫婦だ。仕事もプライベートもすべて順調に思えた夏美だが、ある夜、一浩から1年以上付き合っている女性がいると告白される。夏美は、あまりのことに怒りや嫉妬(しっと)という感情より寂しさを感じてしまう。心の穴を抱えた夏美は、ある日、若い郵便局員の成生と出会い、恋に落ちる。

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