コロナ感染状況「レベル3」へ引き上げ/岡山県「第8波拡大で医療ひっ迫」【岡山】

新型コロナ感染「第8波」の拡大で医療提供体制がひっ迫しているとして、岡山県は1月12日、感染状況のレベルを上から2番目の3に引き上げました。
病床使用率が11日現在で70・8%と深刻な状況となっていることから、この日の新型コロナ対策本部会議で決めたものです。
感染拡大に伴い、県は12日から病床を11床増やし、611床としました。
ただ、病床を確保していても医療従事者にも感染が広がり、人手が足りないため、現時点で空いている約3割の病床を稼働させるのは難しいと説明。県医師会の松山会長も、入院できずに一般病棟や高齢者施設で対応している患者がいることを踏まえると、病床使用率の実態は「ほとんど100パーセント」と訴えました。
こうした状況を受け、県は「緊急のお願い」を発信。重症化リスクが低い人は抗原検査キットによるセルフチェックを行う▽医療機関は可能な限り平日の日中に受診する▽救急車の利用や救急外来の受診は真に必要な場合に限るーことを求めました。
ただ、感染状況のレベルの引き上げに伴う行動制限については、現時点では行わない方針を示しました。

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