障害者理解し支援を 高鍋でサポーター研修始まる

障害のある当事者の話を聞いた養成研修

 障害者らを支える高鍋町独自のボランティア、たか鍋まごころサポーターの本年度養成研修(町障がい者自立支援協議会主催)は10日、たかしんホール(町中央公民館)で始まった。3月下旬まで計4回あり、障害者への理解を深め、発達障害や傾聴について学ぶ。
 初回は7人が受講。障害のある男性2人が自身の経験などを話した。宮崎市の就労継続支援A型事業所「カフェ・コリドール」生活支援員の日高信明さん(52)は、36歳で発症した全身に痛みを感じる線維筋痛症や現在の生活を紹介。「道具や環境、配慮があれば、誰でも自分の能力を発揮して働くことができるはず」「現状だけですべてを判断せず、その人の過去や未来まで想像力を持って接することが大切」と訴えた。
 研修は2016年度にスタート。これまでに78人が修了し、うち50人が福祉施設でのレクリエーションの補助などを行う同サポーターとして登録している。

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