市立中央図書館のエールエール移転に着手 広島市長が表明

広島市が市立中央図書館などを再整備する計画で、松井市長は「20日の市議会で説明の上、エールエールA館への移転に着手する」と表明しました。

広島市は、中区の中央公園にある市立中央図書館などを広島駅南口のエールエールA館に移転する計画で、今年度の当初予算に1億8000万円を計上しました。

しかし、市議会から「十分な議論が尽くされていない」と指摘を受けたことから、市はエールエールA館と現地での建て替えになどついて、比較検討をしました。そして、去年12月、利用者の増加が見込めることや整備費が安価などといった理由から、移転先をエールエールA館と結論付けていました。

12日の会見で松井市長は、市議会から求められた丁寧な説明や理解といった対応は出来たとして「20日に市議会で説明した上で、移転に着手する」と述べました。

(広島市 松井一実市長)
「市議会の総務委員会で、移転先をエールエールA館にすることを説明する手続きを経た上で、速やかに中央図書館の移転整備に係る基本設計、実施設計の予算を執行していきたいと考えている」

一方、放影研(放射線影響研究所)を、現在の比治山公園から広島大学霞キャンパスに移転する事業費を、政府が新年度予算案に計上したことについて、早期着手に期待感を示しました。

(広島市 松井一実市長)
「被爆者をはじめとする全市民的な宿願であったと受け止めていて、早期の整備、着手されることを改めて期待している」

放影研移転後の再整備に向けては「平和の丘にふさわしいものを、しっかり議論をした上で、着実に進めていきたい」と話しました。

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