「市民の強い声に押されようやく」家康や静岡の歴史に触れる“歴史博物館” 13日のオープン前にひと足早く公開 その中身とは?

2023年1月13日にグランドオープンする静岡市歴史博物館が報道向けにひと足早く、1月12日、公開されました。構想から30年以上かけてようやく開館にこぎつけた家康と静岡のことがよくわかる博物館です。

<松木翼記者>

「駿府城公園の目の前にある歴史博物館。これまで1階部分のみが公開されてきましたが、あすから2階、3階も見ることができます」

新たに公開される2階は、徳川家康が一生の3分の1を過ごした「駿府」にまつわる貴重な展示があるフロアです。家康が関ケ原の戦いで着用し、久能山東照宮に所蔵されている甲冑のレプリカや駿府の基礎を築き、桶狭間の戦いで討ち死にした今川義元の絵などが展示されています。

また、3階は、家康が整備した駿府城の城下町の人々の暮らしや産業などが分かるフロアになっています。

<松木翼記者>

「そして、やはり目玉は博物館の土地を調査したときに偶然見つかったこの遺構です」

1階にあるのは、長さ30m以上もある「戦国時代末期の道と石垣」の遺構。階段を降りると、当時と同じ目線で家康の時代の道の雰囲気を味わうことができます。

<静岡市歴史博物館 中村羊一郎館長>

「市民の強い声に押されてようやく開館した。いわゆる“ハコモノ議論”とは違った次元で、この博物館を生きたものとして将来にわたって育てて頂きたい」

静岡市歴史博物館は、1月13日午後2時にグランドオープンし、この週末は様々なイベントが予定されています。

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