ジロジロ胸を見ないで・・・そんなにおかしいですか? 両側乳がんになりました 179

次の誰かのためにと綴っています。

ジロジロ胸を見ないで・・・

電車で通勤していると、なんだか視線が・・ということがあります。これが男性ではないのです。女性だったりします。違和感なんでしょうね、胸の形の。

冬場は厚着をしているので若干いいのですが、それでもホットフラッシュに苦しんでいるときはコートもカーディガンも脱いで、一枚になることもあります。そうすると胸の形、、おかしいらしいです。私は3年半前の手術の前日に、いわゆる『アラガン・ショック』でインプラント(人工乳房)が自主回収で手術ができなくなり、ティッシュエキスパンダー(乳房拡張器)が入れられず、両胸フラットを受け入れざるを得なくなりました。

月日はたって、いつでも再建できるよ、とは言われているものの、一度失った膨らみをまず一度エキスパンダーで皮膚を伸ばし、インプラントに入れ替えるには2度の入院が必要。なかなかお休みがとりずらいこともあり、踏み切れていません。

比較的簡単に膨らみを取り戻せるのは、前にもご紹介した、貼る、入れるタイプの人工乳房という選択肢。

これも非常によいのですが、私、ホットフラッシュの汗が止まらず、ふくらみを失った両胸の真ん中で流れるほどの大汗をかくものですから、、、、、パッドや人工乳房もなかなかしんどい状況にあります。通気性重視で愛用しているのが、パッドを使わないで、ユニクロのワイヤレスブラのナチュラルの2枚重ねなのですが残念ながら心地はよいものの、胸の形はうまく出ません。最近の改良でまんまるパッドじゃなくて少し脇の方にはみ出たデザインになってきたことからよくはなったのですが、それでも私、昔運動をしていたものですから胸筋がありまして、どうしても胸のところに段差ができてしまうのです。

胸筋はそのままなので、グリっとえぐられて胸がないところの上に胸の形のパッドが乗っかっている形なので、どうしてもトップの部分が際立って、へこみができてしまうのです。それをジッとみられてしまうのです。

見てないように御覧になってるんですけど、見てらっしゃる。なんならいっそ話しかけてくださった方がお話ししやすいし、検診いってますか?とか周りに患者さんいらっしゃいませんか?とか言えるのに。

洋服着ていてもそうなので、温泉はさらに気になる、という方も多いと思います。本当に理解が進んでほしいなと思いますし、ネガティブな印象ではなく、誰にでもなる可能性のあるもの、と自分事にしていただきたいなと思うのです。

定期的にがん検診を受けていますか?

【検診率】というものがありますが、正しいようで正しくありません。自治体などでクーポンを使ってされているものは数が把握できていますが、人間ドックなどの企業などで行われているものとの合算はされていません。目安となる数字は存在しますが、人の記憶に頼るもの。さらに、正しい検診を受けているのかどうか・・とみるとなかなかあやしい。残念ながらこれが日本の現状です。

非正規雇用・正規雇用でも検診の内容が違う会社もあります。アルバイトであれば受けられないことも。地方であれば年に数回の検診に自分の都合を合わせるのは難しいという声もよく聞きます。『誰もが正しい検診』を受けられる状況にはまだなっていません。

うけているよ、という方も本当にそれが正しく判断されているのか、確認してみてください。

乳がんであれば自覚症状があってからがんが見つかる例が半数以上を占めます。9人にひとり・・の時代です。受けていてもなかなか見つからないこともあります。だからこそ自分の身体に関心を持ち、がんを理解したうえで検診を受けてほしいと思うのです。

受ける機会がない方は自覚症状がないとそれなりの費用がかかります。そんなときに活用していただきたいのが、自治体検診や対がん協会などが実施している企画です。

今回は北海道の対がん協会で実施している、「デジタルクーポンプレゼント」をご紹介します。

胃(バリウムのみ)・肺・大腸・子宮頸部・乳房の各検診について、国の指針に定められている検査を無料で受けていただけるものです。募集人数は、胃が10名、その他の検診が各15名です。がん検診を継続して受けるきっかけとしていただきたいと企画されているそうです。今回は札幌・旭川・釧路の各センターで受診していただけます。

お申し込みは北海道対がん協会のホームページから。 https://hokkaido-taigan.jp/

https://hokkaido-taigan.jp/topics/news/event/21557/

大台・・・

さて、私事だらけですが、またひとつ年を重ねました。サバイバー歴も長くなってきました。3年半前の自分は正直、自分にとって2023年が来るとは思っていませんでした。これも大いなる間違った、アンコンシャスバイアスな思い込み。

2023年も出会いを大切に、いろいろあるけれども一歩ずつ歩いていきたいなと思います。きょうも素敵な出会いがありました。4人いて、みなさんバラバラな経歴なのに、誰かとが誰かとつながっている、この方も同級生、え、知ってるの?という感じで・・・。ほっこりしたランチタイム。できないことを悔やむよりも、できることを楽しみたいなと思う、誕生日です。

(お祝いメッセージもありがとうございます。)

(おめでとうにゃ、と言っているそうです・・・オットより)

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