JR淵野辺駅南口周辺再整備 相模原市、鹿沼公園に図書館や児童館など6施設集約方針 複合施設化へ 

複合施設の建設が検討されている鹿沼公園=相模原市中央区

 JR淵野辺駅南口(相模原市中央区)のまちづくりを巡り、市は12日、鹿沼公園と市立図書館の敷地を一体的に利用し、駅周辺に分散している公共施設6施設を集約・複合化する再整備の方針案を新たに公表した。市は2017年12月に基本計画案を公表したが、市民から反対意見が多く寄せられたことから、19年3月に市民検討会を立ち上げ、見直しを行っていた。

 市は同日の市議会全員協議会で案を公表。鹿沼公園の敷地(約4.9ヘクタール)の一部に市立図書館、大野北公民館、大野北まちづくりセンター、青少年学習センター、あさひ児童館、さがみはら国際交流ラウンジの計6施設を集約し、複合化施設を整備する。市立図書館の跡地(0.5ヘクタール)には駐車場を整備する予定。

 鹿沼公園内にある児童交通公園、白鳥池、遊具広場、築山は残す一方、軟式野球場と水生植物池は廃止し、芝生広場と多目的広場としてリニューアルする。テニスコートは公園内の別の場所に移転する方針。

 複合施設の配置については市民検討会などの意見を踏まえ、現時点で3案に絞られたが、今後一本化に向けて検討する。

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