岡山空港 3月から台北線再開 国際線運航は3年ぶり

岡山桃太郎空港

 新型コロナウイルスの影響で全線運休が続く岡山桃太郎空港(岡山市北区日応寺)の国際定期路線のうち、格安航空会社(LCC)のタイガーエア台湾が運航する台北線が3月から再開されることが12日、関係者への取材で分かった。岡山桃太郎空港の国際線運航は2020年3月以来3年ぶりとなる。インバウンド(訪日客)の回復に向け、管理する岡山県が早期再開を働きかけていた。

 関係者によると、3月26日から週4往復で再開し、5月以降は運休前と同じ週7往復の毎日運航とする計画もある。同社は政府の水際対策緩和に伴い、果物狩りなどが楽しめる岡山への観光需要が見込めると判断したとみられる。

 再開に向けては伊原木隆太知事が昨年11月、東京・霞が関の厚生労働省を訪れ、加藤勝信厚労相に海外からの旅行者らを受け入れるための検疫体制の整備を要望。航空会社側へのアプローチも重ねていた。台北線は16年7月に週3往復で就航。18年3月から毎日運航となっていた。

 岡山桃太郎空港では台北のほか、ソウル、上海、香港の定期路線が就航。いずれも20年2、3月から運休し、台北線以外の再開は見通せていないという。

 国際線を巡っては、いずれも国管理空港の高松空港で昨年11月からソウル線、広島空港で今月4日から台北線がそれぞれ再開している。

© 株式会社山陽新聞社