空飛ぶ車がそろそろ実用化するかも

ASKA A5 飛行モード

CESは毎回、自動車と輸送のイノベーションに満ちており、ASKAが発表した4人乗りの空飛ぶ自動車「eVTOL」は、今年の参加者を失望させることはありませんでした。

シリコンバレーを拠点とする同社は、1回の充電で最大で約400kmの距離を走行できるSUVサイズの電動垂直離着陸(electric Vertical Takeoff and Landing)自動車である「ASKA A5」を披露しました。

ASKAは、A5の車両を使った配車サービス「ASKA On-Demand」も発表しました。同社は、認定パイロットのチームを用意し、2026年までに手頃な価格のオンデマンド配車サービスを提供するために主要都市をターゲットにしています。

ASKA A5 走行モード

「ASKAは、自動車の利便性と、VTOL/STOL飛行の容易さ・効率性を兼ね備えた次世代の乗り物として位置付けられています。ASKAは、消費者だけに向けられた乗り物ではなく、オンデマンドライドシェアサービスと同じように救急用途や軍事用途にも大きなビジネスの可能性を秘めた乗り物です。」

リチウムイオンバッテリーと、レンジエクステンダーとして機能するエンジンを備えたASKA独自の電源システムを搭載したA5には、格納式の翼が装備されており、走行モードと飛行モードを簡単に切り替えることが出来ます。

車両本体は、安全性と強度を保証するために、炭素繊維構造と組み合わされた高度な金属材料で作られています。

同社は次のように説明しています。「翼とアーム部分には、制御システムに必要なたわみと寸法安定性を含め、必要な方向性剛性が備わっています。」

ASKAのインホイールモーター技術により、A5は路上でも空中でも良好に動作します。SUVのような高いドライビングポジションを提供し、短距離離着陸(STOL)モードでの地上高を確保します。走行モードでは、インホイールモーターがダイナミックハンドリング機能を支援します。

A5を実際に試してみたいという方は、ASK On-Demandの早期無料プログラムに登録することが出来ます。

Ubergizmoは空飛ぶ車のファンで、CES 2021で初めて発表された水素動力の飛行レースカー「Maca」の最新プロトタイプを遂に見ることが出来ると期待していました。残念ながら、同社がCES 2023で披露したのは、新型「Maca S11」の3Dレンダリングのみとなりました。Maca FlightのCEOを務めるChristian Pineau氏によると、今年6月に開催されるParis Air Show 2023で、Maca S11のプロトタイプを展示する予定とのことです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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