カージナルス ベンチコーチのマット・ホリデイが家庭の事情で辞任

日本時間1月13日、カージナルスは昨年11月にベンチコーチに就任したばかりのマット・ホリデイが辞任し、ジョー・マクユーイングが新たにベンチコーチに就任したことを発表した。関係者の話によると、ホリデイが辞任したのは家庭の事情が理由。ホリデイはメジャー球団のコーチとなり、シーズン中に家族と離れて生活するのではなく、より多くの時間を家族と過ごすことを希望したようだ。マクユーイングは2017~20年にホワイトソックスのベンチコーチを経験。その経験を活かしてオリバー・マーモル監督をサポートしていく。

カージナルスは今オフ、昨季ベンチコーチを務めたスキップ・シューマッカーがマーリンズの監督に就任するため退団。その後任として、2009~16年に中軸打者として活躍し、2011年にはワールドシリーズ制覇も経験したホリデイがベンチコーチに就任していた。昨年8月に球団殿堂入りを果たすなど、ファンからも愛される存在であるホリデイだが、「メジャーで指導者をやりたい」という希望とともに「できる限り家族のそばにいたい」という気持ちも持っていた。カージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長は「マットは家庭の事情で辞任した。我々は理解しているよ」とホリデイの気持ちに理解を示した。

マクユーイングは現役時代、内外野兼任のユーティリティ・プレーヤーとしてメジャーで9年間プレーし、最初の2年間はカージナルスに在籍。1999年は自己最多の152試合に出場し、打率.275、9本塁打、44打点、7盗塁、OPS.730とまずまずの数字を残した。現役引退後はホワイトソックス傘下のマイナー球団で指導者としてのキャリアをスタートし、2012年には三塁ベースコーチとしてメジャー昇格。2017年からベンチコーチとなり、2021年から昨季まで再び三塁ベースコーチを務めていた。

現役時代の1999年以来24年ぶりにカージナルスに復帰することになったマクユーイングについて、モゼリアック編成本部長は「マットの辞任は損失だけれど、この時期にジョーを雇うことができて興奮している。ベンチコーチの経験があり、カージナルスにも在籍していたことがある。理想的な人材だ」と語り、期待を寄せた。

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