中央図書館の再整備をめぐり、広島駅前に移転するという市の方針を撤回するよう市民団体が要望しました。
要望書を提出したのは、あわせて8つの市民団体です。これまでそれぞれ別に要望してきましたが、危機感を募らせ初めて行動を共にしました。
市はおととし9月、中央図書館を広島駅前の商業施設へ移転する方針を初めて公表。反対する市民から要望を受け再検討しましたが、去年12月方針は変わらないことを市議会に示しました。
広島文学資料保全の会 土屋時子代表「市民生活にとって大事な問題。一昨年の経過をみると、私たちが何度要望・請願を出しても、広島市の考えは全く最初から変わっていない」
こども図書館移転問題を考える市民の会 吉田真佐枝さん「大事な文化施設・私たちの文化のことをないがしろになってよいのだろうのかと憤りを覚えている」
市民団体は引き続き署名を集めるとともに市議会に出す賛同書を準備しています。
一方、松井市長は「説明は終えた」として、今年度中に基本設計・実施設計に入りたいとしています。
広島駅前に移転する場合、地上12階のうち8階から10階を図書館とし、映像文化ライブラリーなどの機能も合わせる計画です。