高校入試、最高倍率は市立浦和の2.85倍 埼玉県教育局が調査 川口市立2.69倍、市立川越2.01倍

埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県教育局は12日、今年3月に県内中学校(国公私立、義務教育学校、特別支援学校中学部)を卒業予定の生徒6万3427人(前年同期比59人増)を対象とした進路希望調査(2022年12月15日時点)を発表した。特別支援学校などを含む高校進学希望者は6万2513人(同17人増)だった。卒業予定者に占める割合は98.6%で、前年同期と同率だった。同局は「高水準で上下しており、高止まりの状況が続いている」と説明した。

 同局教育政策課によると、全日制高校希望者のうち県内公立は4万528人(同733人減)、私立は1万1489人(同56人増)、国立は303人(同86人増)。定時制への進学希望者は943人(同78人増)、通信制は3406人(同512増)、特別支援学校は1230人(同44人増)だった。

 県内公立全日制のうち、普通科は内部進学希望者を除いて3万1863人(同392人減)。最も倍率が高いのは市立浦和の2.85倍で、川口市立の2.69倍、市立川越の2.01倍が続いた。

 専門学科は6907人(同327人減)。倍率は川口市立理数科の2.10倍、大宮光陵美術科の2.03倍、大宮理数科の1.98倍の順で高かった。総合学科は1600人(同13人減)で、全体の倍率は0.92倍だった。

 倍率が1を切り定員割れとなった学科、コースは127(72校)あった。就職のみを希望したのは115人(同17人減)で、0.2%だった。

 公立高校入試の出願受け付けは2月9、10、13日、志望校変更期間は同15、16日。学力試験は22日で、一部の学校で同24日に実技試験や面接を実施する。合格発表は3月3日、追試験は同6日。

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