共通テスト前に受験生が会場下見 14日から岡山県内13大学

掲示板を確認する受験生ら=13日午前10時34分、岡山大津島キャンパス

 大学入学共通テスト(14、15日)を前に13日、受験生が会場となる岡山県内の各大学を下見に訪れた。新型コロナウイルスの流行「第8波」のさなかでの実施。昨年、テスト中に問題が流出した事件もあり、各大学は感染、不正対策も含めた準備を念入りに整えた。

 県内で受験する7682人(前年比3人減)のうち、最多の2990人が受ける岡山大津島キャンパス(岡山市北区津島中)。同日朝からマスク姿の受験生が次々に訪れ、屋外掲示板で教室の場所などを確認した。芳泉高3年の男子生徒(18)は「昨年末に家族がコロナになり、感染が身近に迫る中でも何とか順調に勉強ができた。しっかりと力を出しきりたい」と話していた。

 同大の教職員は、試験会場の出入り口に消毒液を設置。「不正行為を行った場合は全ての教科・科目の成績を無効とします」との張り紙も掲示した。各教室では受験番号シールを机に貼るなどの作業に追われた。

 県内では岡山商科、岡山理科(以上岡山市)、くらしき作陽、倉敷芸術科学(以上倉敷市)、県立(総社市)、美作(津山市)、吉備国際(高梁市)など計13大学で行われる。

 両日ともに午前9時半から開始。14日は地理歴史・公民、国語、外国語、15日は理科と数学。コロナの濃厚接触者は行政が行う検査で陰性となるなどした場合、別室で受験できる。

 コロナ感染で欠席するなどした場合の追試験は28、29日、県立大で実施する。

受験番号を記したシールを机に貼り、準備を整える岡山大の職員

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