福井県立高校の推薦入試、特色選抜の最終出願状況2023 人気は探究学科系、羽水は2倍超え

 福井県立高校の2023年度の推薦入試、特色選抜などの出願は1月12日、締め切られた。推薦入試は650人が出願し、募集715人に対する倍率は0.91倍で前年度(0.92倍)とほぼ並んだ。募集定員を93人増やした特色選抜は508人の届け出があり、募集524人に対する倍率は0.97倍と、前年度を0.02ポイント上回った。

 推薦は2校の普通科と15校の専門学科で募集し、368人が新たに出願。専門学科は鯖江高校の探究が出願13人(募集11人)で1.18倍となり、昨春新設した勝山高校の探究特進も9人(8人)で1.13倍となるなど探究系学科の出願が多かった。商業科の人気も堅調で、敦賀高校の商業は全専門学科で最高の1.75倍、福井商業高校の商業も1.61倍に達した。

⇒福井県立高校の募集定員2023

 個性や能力を評価する特色選抜は23校114種目・領域で募り、261人が新たに願書を提出した。探究系の出願が目立ち、福井県教育委員会は「地域課題の解決などに取り組む探究系学科の魅力が受験生に伝わっている結果」と分析した。

 出願の内訳は、羽水高校の探究が16人(募集7人)で2.29倍、若狭高校の探究が51人(28人)で1.82倍、敦賀高校のビジネス・IT探究は26人(15人)で1.73倍。県外者向けに2校が新設した募集枠「地域みらい留学」は若狭高校が11人(6人)、丸岡高校は4人(5人)が届け出た。最高倍率は羽水高校の生徒会・ボランティア活動等の2.67倍。

 外国人生徒等特別選抜は足羽高校に8人が新たに出願し計13人。武生商工高校への出願はなかった。連携型中高一貫教育校の出願は金津(募集228人)に43人、丹生(109人)に23人、美方(88人)に20人となった。

 いずれも1月17日に面接や学力検査を行い、19日に各中学校長を通して合否が通知される。

推薦入試・特色選抜の出願状況

普通科

※ 募集人員は普通科と専門学科の合計

専門学科

© 株式会社福井新聞社