運送業、倉庫業のランニング(新潟市西区)が破産開始決定、負債総額は約5億8,000万円

有限会社ランニング(新潟市西区)

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、一般貨物自動車運送業、倉庫業の有限会社ランニング(新潟市西区、登記上は新潟市中央区、設立2004年4月2日、資本金600万円、斎藤勉社長、従業員70人)が12日、新潟地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には磯部亘弁護士(いなほ法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は約5億8,000万円が見込まれる。

ランニングは2003年1月に一般貨物自動車運送業を目的に個人創業。以後業容を固め、2004年4月に法人化。大手運送業者の下請に加え、一般雑貨、自動車部品、衣料品、家庭紙、電化製品、建築部材、什器、家具等の配送・設置、引越対応、宅配便の配達などを行い、民間企業から個人客まで幅広く顧客を形成していた。

しかし、2017年に新潟市西蒲区漆山に漆山配送センターを建設、これに伴い借入金は大幅に増加していた。また、昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済環境の悪化で業績面も低迷し、資金繰りに窮することとなり、前述した漆山配送センターの不動産には2022年6月に財務省から差押登記が設定されていた。

その後も、燃料費の高騰や人手不足などで営業環境に好転の兆しはみられず、事業継続は困難と判断し、今回の事態に至った。新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは69件目となる。

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