【大阪・吹田】開店前から行列ができる「花パン製作所」のふっくらパンが人気

阪急千里線「豊津駅」出口を出ると、老若男女たくさんの人が列を作っている光景がすぐに目に飛び込んできます。行列の先には、オレンジストライプのちょっとレトロなテントが目を引くパン屋さん、「花パン製作所」があります。同店は2022年8月にオープンしたばかり。お若くて笑顔が素敵な、中村さんご夫婦が営む可愛いパン屋さんです。

40種類ほど揃うバラエティ豊かなパンに目移り

小さな販売スペースには、いろいろな種類のパンがギュッと並べられています。菓子パン、お惣菜パン、ハード系、デニッシュ、食パン、バゲット等、その数はおよそ40種類にも及ぶそう。昔から馴染みのあるパン屋さんような、どこか親しみを感じるふっくらと丸っこくて、美味しそうな焼き色のパン。小さなお子さんもパンを選ぶのが楽しくなりそうな愛らしいパンが並びます。

手描きのポップも可愛い

11時のオープン時間にはすでに棚いっぱいにパンが並べられていて、山盛りになるほどパンを買う人も続出! 随時焼きたてのパンが補充され、14時頃まで焼き足すそうですが、それでも15時頃には完売して閉店することも多いほどの人気ぶり。

毎日食べても飽きないシンプルに美味しいパン

左から「くるみパン」、「レーズンパン」(各260円)

一見シンプルな「レーズンパン」は、カリフォルニアレーズンと、大粒で濃厚ジューシーなプレミアムサヤキレーズンの2種をラム酒漬けにして、もちもちのパンに練り込んだこだわりのひと品。人気のパンのひとつで、「くるみパン」と共に、ひと際たくさん店頭に並べられています。

「馴染みのあるオーソドックスなパンを中心に、毎日食べても飽きないパン作りを心掛けている」という奥様。ご自身もシンプルなパンがお好きなそうで、オススメは「レーズンパン」のほか、「パン・ド・ミ」(340円)、「クリームパン」(240円)、「ソーセージパン」(260円)とのこと。迷って選べない!という方は、まずはオススメパンをチョイスしてみては。

「クロックムッシュ」(220円)

湯種製法でしっとりもっちりした生地の「パン・ド・ミ」は、やはり人気の看板食パン。オープン11時と、2回目は13時頃にも焼きあがるそうです。店頭には自慢の食パンを使ったお惣菜パンも並んでいます。

「クロックムッシュ」は、もっちり食感が美味しい食パンに、自家製ホワイトソースとチーズもたっぷり。グツグツとチーズが沸き立つくらいに熱々に焼き直して頂くと、パンの端はサクサク香ばしさを増し、やわらかな甘みのパンと、肉厚ハムやクリーミーなソース、とろーりチーズの濃厚な味わいがお口の中で爆発的に美味しく広がります!

自家炊き濃厚カスタードクリームたっぷり「クリームパン」

「クリームパン」(240円)

同店オススメのひとつでもある、人気の「クリームパン」。ふんわりと甘い菓子パン生地にたっぷり詰め込まれているのは、濃厚でコクのある甘みとまったりとした食感の自家製カスタードクリーム。バニラ香る贅沢感の中に、懐かしい卵の風味を感じる後味にほっこり。

そのままはもちろん、冷やしても少し温めて食べても美味しいクリームパン。見かけたらマストバイなひと品です!

パンはふんわり、具材はたっぷりのサンド

「玉子サンド」(220円)

「玉子サンド」は、ほんのり甘いしっとりふわふわロールパンに、たまごサラダがパンパンに詰め込まれています。ガブリと頬張れば、一口目からパンとたまごサラダの優しいお味が口いっぱいに広がり、頬がほころびます。コロンと手乗りサイズで、朝食や小腹のすいたおやつ時にもぴったりです。

「照りやきチキンのサンドイッチ」(410円)」

一方で、「照りやきチキンのサンドイッチ」は、ふっくらやわらかいチキンステーキが豪快にサンドされていてとってもボリューミー! 照りマヨソースとチキンの組み合わせは、子供も大人も好きな味。ゴマたっぷりの香ばしいふわふわもっちりドッグパンにもよく合います。

長時間低温熟成の旨味をじっくり味わうハードパン

ふんわりソフトなパンが得意に思える同店ですが、長時間低温熟成で生地の旨味を引き出したハード生地も本格的。硬過ぎず、軽過ぎない歯切れの良い生地で、外はカリッと、中はもっちり。シンプルに味わっても、具材と組み合わせてももちろん美味しいハードパンです。

「ジャンボンフロマージュ」(270円)

ミニバゲットに大山ハムとカマンベールチーズを挟んだ「ジャンボンフロマージュ」。ハムとチーズとバゲット、そう聞いただけで間違いなく美味しいのに、その上ハムやチーズがこんなにたっぷりだなんて!
少し温めて頂くと、パンのバリッとした香ばしさがより引き立ち、たっぷりバターが生地に沁みこみ、チーズは程よくとろけて……思い起こすと、その味わいが今にも蘇るほどの美味しさです。こちらは、店頭に並ぶのは12時前後だそう。

「明太フランス」(260円)

パン屋さんで見かけたら絶対に買うという方も多いのでは。カリカリ香ばしいバゲットに自家製明太クリームを合わせた「明太フランス」。焼きたてに出合ったら、かぶりつきたい衝動を抑えられるでしょうか……。こちらもぜひ、よく焼き直して頂いてみて。中までたっぷりの明太クリームのジュワッと濃厚な味わいがたまらなく美味しいです。

「ジューシーフランク」(240円)

もちもちでパリッとした生地に大ぶりソーセージを包み、シンプルながら食べ応え十分な「ジューシーフランク」。熟成生地の素材と食感の旨味に、ソーセージのジューシーな肉汁が合わさります。粒マスタードやペッパーのアクセントが効いた大人向けのパン。

「甘栗とホワイトチョコの手ごねリュスティック」(300円)

ハードパンの中でも、水分が多くしっとりもっちり、手ごねならではの食感も楽しい「リュスティック」。具材は週替わりで、どの味に出合えるかはその日のお楽しみ。

地元で愛される町のパン屋さんを目指して

絵も得意な奥様の可愛い手描きのイラストなど、店内はパン以外の癒されポイントもたくさん

北浜の人気店「まん福ベーカリー」ほか、大阪の有名店で、約5年間経験を積んだ奥様。開業前には単身福岡に渡り、「ラブレド」で4カ月間の修行に励みました。小柄で可愛らしい印象の奥様ですが、常に目標を掲げ、夢の実現に向けたパワフルな行動力に驚きます。

そんな奥様の夢を一緒に叶えるのは、他でもなくご主人。接客も重視したい奥様は、自店を持つ時には、人柄の良いご主人と一緒にやりたいとずっと考えていたそう。ご主人は勤めていた企業を退職し、未経験でパン屋さんの開業に挑戦することに! 現在は奥様に教わりながら、日々一緒にパン作りに奮闘されています。
「地域密着型で、地元のお客様に愛されるお店を目指しています!」と意気込みを教えてくれた、中村さんご夫婦。永く愛されていく、お二人のパン屋さんのストーリーは、まだ始まったばかりです。

  • ふっくら菓子パンやお惣菜パンが好き
  • もちもちフランス生地のパンが好き
  • 具もたっぷり味わえるパンが食べたい

そんな方にオススメ。ご夫婦のほっこりするInstagramもぜひチェックしてみてください!

※掲載内容は取材時の情報です。ご利用の際は最新の情報を事前にご確認ください。

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