
【キーウ共同】ロシアが侵攻を続けるウクライナで、ソ連やロシアに関連した人物や名称を排除する動きが音楽や文学など芸術分野にも波及していることに反発が出ている。ウクライナと関係が深い作曲家チャイコフスキーや作家ブルガーコフら大家も「ロシアの象徴」として敵対視する風潮を疑問視し「自国の芸術や文化を守るべきだ」との声が芸術関係者らから上がる。
首都キーウ中心部にある国立チャイコフスキー記念音楽院を巡っては、昨年4月、名称変更すべきだとの意見が出始めた。
音楽院内の会議では、「文化は戦うものではなく、互いに競い合って豊かになるものだ」などの意見が噴出した。