CO2削減し地域活性化へ 串間市、2社と協定

協定に署名する(手前から)杉本弥希・パナソニックエレクトリックワークス社スマートエネルギー営業部長、磯部達みやまパワーHD取締役CEO、島田俊光串間市長

 串間市は11日、パナソニックエレクトリックワークス社(大阪市)と、エネルギー事業を推進するみやまパワーHD(福岡県みやま市)の3者でカーボンニュートラルに向けた包括連携協定を結んだ。市内の二酸化炭素(CO2)排出削減やエネルギーの地産地消など10項目で協力することを誓った。
 同市は20年に「ゼロカーボンシティ」を宣言。省エネ電機設備や再生可能エネルギーの導入調査などで連携していた2社と、脱炭素へ向けた取り組みを進めようと、初めて同協定を結んだ。
 今後、住宅や駐車場の屋根への太陽光発電機の設置や、市役所で発電した電気の地域内利用などを進めて温室効果ガスの削減と地域活性化の両立を図る。
 締結式は市役所であり、島田俊光市長とパナソニックエレクトリックワークス社の杉本弥希(ひろき)スマートエネルギー営業部長、みやまパワーHDの磯部達(たつし)取締役CEOが署名。杉本部長は「製品や技術などを通じて串間の二酸化炭素削減に貢献できれば」、磯部取締役CEOは「市民が排出削減を長く続けられる体制づくりをサポートしたい」と話していた。

© 株式会社宮崎日日新聞社