「歴史を学んで将来のヒントに」家康の生涯や静岡市の歴史・文化を発信 「静岡市歴史博物館」グランドオープン

駿府城を築いた徳川家康の生き様などを紹介する「静岡市歴史博物館」が1月13日、グランドオープンしました。「駿府」の歴史をひも解く約200点の展示品があるほか、カフェスペースも設け、幅広い年代が集まる施設にしたいと狙います。

<滝澤悠希キャスター>

「午後2時、オープンの時間です。待ちわびた人たちが、続々と中に入っていきます。期待に満ちた表情です」

駿府城公園の目の前にグランドオープンした「静岡市歴史博物館」。これまでは、1階部分のみが公開されてきましたが、1月13日からは、2階、3階部分も含め、全面開館です。

2階は、人生の3分の1を「駿府」で過ごした家康の生涯を知ることができるフロアです。

<滝澤悠希キャスター>

「こちらは、家康が14歳の時に着たとされる鎧のレプリカです。華やかな朱色で、若武者にぴったりです」

このほか、天下人となった59歳の時、関ヶ原の戦いで身に着けたという鎧のレプリカや家康が亡くなった後描かれ、神としてまつられた肖像画を展示しています。

そして、3階は、昭和30年代の駿府城公園周辺の模型をはじめ、近代の静岡市などを紹介するスペースです。

<滝澤悠希キャスター>

「この模型を眺めてみますと、やはり、いまよりも建物が低い印象ですし、路面電車も走っていますね。一方で、県庁など、いまと変わらぬ建物もあります」

<静岡市民>

「いままで歴史を知る施設がなかったので、地元の歴史って残していかなといけないし、それを自分も知りたいというのがあるので(この施設ができて)うれしい」

<名古屋から来た人>

「こういった生の展示品を肌で感じることができて、うれしい。こんなこともあったんだなと、こんな生活ぶりもあるんだなと色々教えてもらえてありがたかった」

このほか、静岡市内を中心に店を構えるカフェ、「hug coffee」の新たな店舗も施設内に13日オープン。歴史博物館店限定、静岡市産の抹茶をふんだんに使ったシェイクなど、若い人も楽しめるメニューを取り揃えています。

<静岡市 田辺信宏市長>

「多くの子どもたち、若い方々にこの博物館い来ていただいて、歴史を学んでいただいて将来のヒントにしていただきたいなと思う」

静岡市歴史博物館の開館時間は午前9時から午後6時まで。月曜日が休館日です。

© 静岡放送株式会社