OKIエンジニアリング(以下、OEG)は、モバイル機器やウエアラブル端末などに搭載されるリチウムイオン電池の良品解析サービスを1月13日から開始する。1月12日付のプレスリリースで明かした。
リチウムイオン電池は、スマートフォンなどのモバイル機器、ワイヤレスイヤホンなどのウエアラブル機器、ドライブレコーダーなどの車載機器に搭載されている。これらの用途拡大に伴い、発煙・発火・発熱の事故が多発しており、これらの機器を扱う企業には事故を未然に防ぐ対策が求められている。そのため、こういった企業は、その一環として、対象機器に搭載した際に不具合が生じる可能性が低い電池を選別・採用する必要がある。
OEGは、リチウムイオン電池の焼損事故発生時に原因を特定する焼損事故解析サービスを2021年3月から提供しており、焼損メカニズムに関する知見や解析のノウハウを蓄積してきた。今回提供を開始するサービスは、この知見やノウハウを基に、焼損事故を予防するための検査メニューとして確立したものだ。
同サービスでは、対象の電池に内在する欠陥や不具合構造を検出し、危険性を予測・評価するとともに、過充電や外部からの加熱をした際の焼損耐性の確認を行い、電池の品質を評価する。焼損耐性の確認については、電池単体での解析に加えて基板や実装部品を含む機器全体での解析も可能だ。OEGは、同サービスの提供を通して、ユーザーの製品に適した安全性の高い電池の採用を支援する。そして、年間5千万円の売上を目指すという。
なお、同社は、2023年1月25日～27日に東京ビッグサイトにて開催される「オートモーティブワールド2023」に出展し、同サービスについても紹介する予定だ。
(出典：沖電気 Webサイトより)
