国際光工学会SPIEが2023年学会賞を発表

21人の受賞者は光関連の科学・技術で極めて広範な輝かしい業績を達成

米ワシントン州ベリンハム--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- 光学・フォトニクスの国際学会であるSPIEの表彰委員会は本日、栄誉ある年次表彰の受賞者を発表しました。当学会による本賞は、医学、天文学、リソグラフィー、光計測学、光学設計、コミュニティー・リーダーシップなど、さまざまな専門分野における変革的進歩をたたえるもので、技術的業績のほか、SPIEへの献身的な貢献や、その組織としての使命への支援を表彰します。

__SPIE金メダル:グラハム・T・リード氏
__シリコンフォトニクス分野、とりわけシリコンフォトニクスモジュレーター、中赤外シリコンフォトニクス、統合型ライダーにおいて息長く今も持続しているリーダーシップが評価されました。

__SPIE会長賞:パトリック・メリュイ氏
__欧州の光学およびフォトニクスのコミュニティーを結び付け、学生を励ましてリーダーシップ活動へと導き、SPIEフォトニクス欧州の設立に当たって当学会に献身的に貢献したことが評価されました。

__SPIEディレクター賞:John Greivenkamp氏
__当学会を改善するために、時間、労力、熱意、知恵を惜しみなく提供した長年にわたる貢献およびリーダーシップ、そして世界のフォトニクスコミュニティーにもたらした教育的影響をたたえて、死後に表彰されました。

__SPIE墨子賞:バーン・J・リン氏
__半導体製造向け液浸リソグラフィーにおける偉大な科学的功績が評価されました。

__SPIEブリトン・チャンス賞、生体医用光学分野:デビッド・ベナロン氏
__技術の開発に加え、生体医用光学を活用した企業を設立・共同設立して医学および医療技術の分野を発展させたことが評価されました。

__SPIEバイオフォトニクス技術イノベーター賞:ウェイ・ミン氏
__誘導ラマン散乱顕微法に関する革新的な業績と、バイオフォトニクスの新分野を生み出したことが評価されました。

__SPIEルドルフ&ヒルダ・キングスレイク賞、光学設計分野:ウィルヘルム・ウーリッヒ氏
__何十年にもわたり、写真レンズ、顕微鏡対物レンズ、医用イメージング機器、レーザー光学機器、計測システム、赤外光学機器など、幅広い光学製品のための変革的設計ソリューションを実現したことが評価されました。

__SPIEハリソン・H・バレット賞、医用イメージング分野:エリザベス・クルピンスキー氏
__医用画像認識、遠隔放射線診断、遠隔病理診断における先駆的な業績と、デジタル病理学という新しい領域でいち早く画像認識研究を行ったことが評価されました。

__SPIEハロルド・E・エドガートン賞、高速光学分野:タラ・フォルティエ氏
__モードロックレーザーを用いた周波数コムの開発と、その計測分野への応用における先駆的な貢献が評価されました。

__SPIEデニス・ガボール賞、回折光学分野:アイドガン・オズカン氏
__ホログラフィー、レンズなしホログラフィー顕微鏡、そして高度な測定システムを広く利用可能にする計算撮像において影響力のある貢献が評価されました。

__SPIEジョージ・W・ゴダード賞、宇宙・空中光学分野:ジョン・マッケンティー氏
__ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3の設計・開発・試験・運用を主導したことや、宇宙からの多天体分光における先駆的な貢献が評価されました。

__SPIE G・G・ストークス賞、光学偏光分野:ミゲル・A・アロンソ氏
__非従来型偏光状態および非近軸偏光状態の数学的記述に関する先駆的な業績が評価されました。

__SPIEチャンドラ・S・ビクラム賞、光計測学分野:ゼーブ・ザレフスキー氏
__生体医用センシング/診断を主な用途とするレーザーベース遠隔ナノ振動センサーの発明における重要な貢献が評価されました。

__SPIEフリッツ・ゼルニケ賞、マイクロリソグラフィー分野:アンソニー・イェン氏
__半導体集積回路量産向け極端紫外線リソグラフィーの開発など、マイクロリソグラフィー技術を30年にわたり推進した貢献が評価されました。

__SPIE多様性啓発賞:ダヌータ・サンプソン氏
__科学における市民参画と多様性を推進する活動における国際的な教育支援とリーダーシップで傑出した業績を上げたことが評価されました。

__SPIEマリア・ゲッパート=メイヤー賞、フォトニクス分野:フォルカー・ソルジャー氏
__フォトニクスおよびナノフォトニクスのデバイスとシステムに関する研究開発で先駆的な研究と傑出した革新を行ったこと、またコミュニティーでリーダーシップを発揮したことが評価されました。

__SPIEマイマン・レーザー賞:ボー・グー氏
__影響力が大きく持続的な多数の貢献によって産業レーザー技術に極めて重要な革新を行ったことと、広く認められた商業的成功を収めてレーザー業界の優れたリーダーとなっていることが評価されました。

__SPIE初期キャリア業績賞、学術フォーカス:カルメロ・ロサレス・グスマン氏
__構造化光とその応用の分野において重要でかつ革新的な技術的貢献をしたことのほか、発展途上国での科学振興の業績が評価されました。

__SPIE初期キャリア業績賞、産業/政府フォーカス:Fenglin Peng氏
__市場初となるLCDベースのVR製品を実現したこと、また画質と効率に優れ量産が容易化したコンパクトなパンケーキレンズVRを革新したことが評価されました。

__SPIEマリア・J・イズエル教育者賞:アレクシス・スピルマン・フォークト氏
__光学技術者および準学士課程の教育・訓練における卓越した功績と、サービスが不十分な市場でのニーズに応える優れた戦略的教育者であることが評価されました。

__SPIEアデン&マージョリー・マイネル技術業績賞:ウルフガング・フィンク氏
__特に視覚障害者向け視覚補綴、眼科、遠隔眼科に着眼して、変革的な光学医用検査・装置技術の開発において先駆的で持続的な貢献をしたことが評価されました。

すべてのSPIE賞と受賞者のリストは、こちらでご覧いただけます。

SPIEについて

光学・フォトニクスの国際学会のSPIEは、エンジニア、科学者、学生、ビジネス専門家を集め、光関連の科学と技術の前進に取り組んでいます。1955年に設立された当学会は、業界をリードするカンファレンスと展示会、SPIEデジタル・ライブラリーにおける紀要、書籍、ジャーナルの出版、キャリア向上の機会を通じて、グローバルな構成員とつながり、関係を構築しています。過去5年間に、SPIEは奨学金、教育リソース、旅費助成金、寄贈品、公共政策開発など、啓発と支援を通じて、光学の国際コミュニティーに2200万ドル以上の貢献をしています。www.spie.org

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