上白石萌歌が世界遺産・奄美大島の魅力に触れる旅へ。「心が洗濯されるような旅でした」

TBS系では1月21日に、第32回JNN企画大賞「島を旅する 世界遺産 奄美大島」(午後4:00=MBC南日本放送制作)を放送。上白石萌歌が世界遺産の奄美大島を旅する。

鹿児島本土から南に約380km。2021年、沖縄とともに世界自然遺産に登録された亜熱帯の島・奄美大島。手つかずの自然が残る“生き物の楽園”は、特有の文化や風習が根づき、唄や踊りに彩られた“魂の島”でもある。

「島を旅する 世界遺産 奄美大島」では、鹿児島県出身の上白石が、奄美大島の圧倒的な自然を体感しつつ、そこで生きる島人たちの心に触れながら、なぜこの島が訪れる人をひきつけるのか、その答えを探していく。さらに、ナレーションは、自身の母が奄美大島の瀬戸内町出身で、幼少期から奄美大島を訪れることが多く、2009年には同町の観光大使に任命されている山口智充が務める。

太古の昔から生息する固有種や絶滅危惧種など、地球上でここだけにしかいない生き物たちの宝庫である奄美大島。夜の森では、上白石が絶滅危惧種のアマミノクロウサギと奇跡的な出合いを果たす。しかも、クロウサギは警戒心が強いと言われているが、近づいても逃げることなく、間近でじっくり対面。「りりしくて意思のある顔をしていた。同じ時間を共有した感じがする」と印象を口にする。

大島紬の染色工房では、泥染めを体験。自ら泥の田んぼに入り、自然が育んだ伝統文化に触れる。また、旅の途中には、ミュージカルの稽古をする子どもたちをサプライズ訪問。小さい頃ミュージカルスクールに通っていた経験を踏まえて、子どもたちにエールをおくる場面も。

そして、地元のラジオ局のスタジオでは、シマ唄の唄者たちとセッション。「唄は言葉を超える瞬間がある」と感激し、泣きそうになったことを明かす。その後に訪ねた集落でも、おばぁの唄に聞き入り、民家の庭先で行われていた宴にも飛び入り参加。集落の人たちと一緒に三線を奏で、踊る姿も見せる。

さらに、写真が趣味だという上白石は、行く先々で気になるものにカメラを向ける。幻想的な風景、珍しい生き物たち、素朴でたくましい島の人──。上白石の目に映っていた奄美大島の景色とは?

鹿児島県の出身ながら、奄美大島を訪れるのは初めてで、「見るもの聞くものすべてが新鮮だった」という上白石。撮影を終えて、「本当に充実していました。流れる時間がとてもゆっくりで、ただただその場所に身を置き、自然に身を任せることができて、心が洗濯されるような旅でした」とすっかり堪能した様子をうかがわせ、「こんなに地元の方々と触れ合う旅をしたことがありませんでしたが、家族のように接してくださって本当に温かかったです」と、癒やされる時間となったことを報告。

加えて、「私はメキシコに住んでいたことがあるんですけど、会ったら『みんな友達だよ』という精神や家族を大事にする精神、踊りや歌が根づいているところなどが、奄美大島とメキシコは似ていると感じました。必ずまた帰ってきたいです」と旅を振り返っている。

2022年の連続テレビ小説「ちむどんどん」(NHK)に、ヒロインの妹で出演した上白石は、歌をこよなく愛し、父から唄三線の手ほどきを受けた役柄で、劇中でも素晴らしい歌声を披露。視聴者の感動を呼んだ。adieu名義で歌手活動もしており、そんな感受性豊かで、素晴らしい表現力を発揮している上白石が、自然や唄に触れた旅で見せる表情も必見だ。

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