ZOZO創業者前澤さんの寄付活用 熱気球製作 栃木市、観光PRへ活用

イチゴをイメージした「ハートベリー号」

 【栃木】市はこのほど、渡良瀬遊水地での熱気球係留飛行体験などで使う新たな熱気球を製作した。費用は、衣料品通販大手ZOZO(ゾゾ)創業者の前澤友作(まえざわゆうさく)さんから寄付されたふるさと納税500万円を充てた。県特産のイチゴをイメージしたデザインで、名称は「ハートベリー号」。新たな観光資源としてイベントなどで活用していく。

 ハートベリー号は高さ23メートル、横幅18メートルで、大人6人が搭乗できる。イチゴのへたに当たる部分は緑色、果実部分は赤色で、ハート形の白い種の模様も入っている。オーストラリアで製作し、費用は581万円。

 2021年に前澤さんが「地域の資源を生かしたスペシャルな観光体験を提案してください」とふるさと納税寄付先を募った企画に応募し、採用された。

 市は14年にハート形の気球「ハートランド号」、16年にイチゴ形の「レッドベリー号」を製作しており、ハートベリー号は3機目となる。

 お披露目は、昨年12月の「渡良瀬遊水地フェスティバル」。前月に市渡良瀬遊水地ハートランド城と谷中湖がNPO法人地域活性化支援センターから「恋人の聖地」に認定されたことを受け、カップルで熱気球に搭乗する「カップルフライト」を企画した。

 今後、毎月第3日曜日に市藤岡渡良瀬運動公園で開く熱気球係留イベント「わたらせ熱気球day」などで利用していく。

 

イチゴをイメージした「ハートベリー号」

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