「朝ごはん」は英語でどう言うの?意味と語源から表現を解説

朝ごはんを英語で伝える際、「Morning」と言うべきか「Breakfast」と言うべきか悩んだことはありませんか?学校では「Breakfast」で習いますが、レストランなどでは「Morning」と呼ぶことも多く、朝ごはんの英語での言い方に悩む方は少なくありません。

そこで今回は、朝ごはんでよく使われる「Morning」と「Breakfast」について、意味と語源から英単語や表現を確認しましょう。

【目次】
– 朝ごはんは英語で「Morning」と「Breakfast」どちらが正解?
– 朝ごはんという意味は「Morning」にはない
– 朝ごはんを指す英語「Breakfast」の語源
– 遅い朝食を英語で何と言う?
– 英語圏のレストランで朝ごはんを頼むには?
– 朝ごはんを意味するオーストラリア英語のスラング
– 覚えておきたい!朝食メニューを表す英語いろいろ

朝ごはんは英語で「Morning」と「Breakfast」どちらが正解?

朝ごはんを英語で伝える際、「Morning」と言う人と「Breakfast」と言う人を見かけますが、皆さんはどちらの英単語を使っていますか?

朝ごはんの英単語として正しい言葉は「Breakfast」です。

「Breakfast」とは、その日の最初に食べるご飯という意味があります。その日の最初に食べるご飯=朝ごはんですから、朝ごはんという英単語は「Breakfast」が最適です。

実際、英語圏のアメリカでも朝ごはんを「Breakfast」と言います。朝ごはんはコーヒー一杯のみという方も少なくありませんが、このコーヒー一杯も「Breakfast」と表現しています。

これらのことから、朝ごはんを英語で伝える際は「Morning」ではなく「Breakfast」を使いましょう。

朝ごはんという意味は「Morning」にはない

日本では、レストランや喫茶店の朝ごはんのメニューを「モーニング(Morning)」と表記しているケースも多いですよね。

「Morning」の意味は「朝」や「午前」であり、もし「I eat morning.」と表現すると「朝を食べる」という意味になります。

英語のネイティブは朝ごはんのことを「Morning」と表現することはなく、英語圏のレストランの朝ごはんメニューにも「Morning」と表記することはありません。

喫茶店でよく聞くモーニングって?

日本では、朝食のセットをモーニングサービスやモーニングセットと表現することも少なくありません。モーニングサービスやモーニングセットが短縮されて、朝ごはんのメニューを「モーニング」と呼ぶようになったと言われています。

特に、喫茶店のモーニングは名古屋では一般的で、名古屋の方が他県でモーニングを頼んだ際、ドリンクや軽食がセットになっておらず、別料金を取られることにびっくりするんだとか。

最近ではモーニングを導入する喫茶店も増え、「今日モーニング行かない?」と伝える方も多いようです。ただし、これはあくまで日本語。先述の通り、英語の「Morning」には「朝ごはん」という意味は無いことを覚えておきましょう。

朝ごはんを表す英語「Breakfast」の語源

ここまでご紹介した通り、朝ごはんを英語にする場合は「Breakfast」を使います。ここからは、「Breakfast」の意味や語源を確認しましょう。

「Break」の意味

「Breakfast」は、「Break」と「Fast」の2つの単語を合わせてできた言葉です。このうち「Break」には壊す、破るといった意味がありますが、他にも公表する、告げるといった意味もあります。

「Breakfast」に使われている「Break」には、文字通り「破る」という意味があります。

「Fast」の意味は「速い」だけじゃない

次に、「Fast」の意味を確認してみましょう。

「Fast」は「速い」という意味を持つ単語ですが、、実は「断食」という意味もあります。ダイエット手法として「ファスティング」というワードがありますよね。これは「Fast」に現在進行形の「ing」を付けた言葉。そして、「Breakfast」における「Fast」は断食を意味します。

「断食」を「破る」からBreakfast

前述の通り、Breakfastは「Break=破る」と「Fast=断食」を合わせた言葉です。つまり、断食の意味を持つFastをBreakすることを「Breakfast」と言います。

夕食から朝ごはんまでは時間が空き、夜の間は短い断食をしているとも言えることから、朝ごはんを「Breakfast」と表現するというわけ。語源を理解すると、馴染みのない英単語も覚えやすくなりますね!

遅い朝食は英語で何と言う?

朝食は朝に食べる方も多いですが、休日や仕事の関係で遅い時間に食べる方もいるでしょう。遅い朝食の場合も、その日の最初の食事であることに変わりはないため「Breakfast」を使います。

ここに、「遅い」を意味する「late」を組み合わせて「late breakfast」と表現すると、遅い朝食という意味になります。朝食が遅れた場合や、遅い朝食をとった際に使うと良いでしょう。

また、遅くなって朝食を抜いた場合には「skip breakfast」(=朝食をスキップする、飛ばす)などと表現できます。合わせて覚えておきましょう。

昼食を兼ねた朝食なら「Brunch」

起床時間が遅くなったり、朝食を食べる時間がなかった場合、朝食と昼食を兼用しますよね。朝食と昼食を兼ねた食事や遅い朝食を日本では「ブランチ」といいますが、英語でも「Brunch」と表現します。

「Brunch」とは、実は、BreakfastとLunchの合成語。。言葉の組み合わせを見ても分かる通り、朝食と昼食を共に表現できるため、昼食を兼ねた朝食を表現する言葉にぴったりですね!

なお、「Branch」と書くと「枝」という意味の英語になりますので、スペルを間違えないよう気をつけましょう。

英語圏のレストランで朝ごはんを頼むには?

先述の通り、英語圏で日本のモーニングサービスのようなメニューを注文したい場合、「Morning」と伝えても通じません。モーニングサービスは和製英語だからです。

英語圏では、朝の礼拝を「morning service」と表現します。よって、「morning service」と表現しても、朝食という意味にはなりません。

朝食セットを注文するときは朝ごはんを意味する「Breakfast」を使って「Breakfast special, please.」や「 I’d like a breakfast special.」などと伝えましょう。

朝ごはんを意味するオーストラリア英語のスラング

オーストラリアやニュージーランドに行くと、レストランで聞きなれない単語を聞くかもしれません。例えば、朝ごはんは「Brekkie」と表現されることがあります。「Breakfast」と同じ意味のため、オーストラリアに行く際は併せて覚えておきましょう。

他にも、オーストラリアでは略語が使われる機会が度々あるため、オーストラリアに行く際は略語も確認しておくと安心ですよ。

覚えておきたい!朝食メニューを表す英語いろいろ

日常生活で使っている言葉が、実は英語ではなく和製英語だったという経験をしたことはありませんか?実は、身近な英語も実は海外では通じない可能性があります。

そこで最後に、アメリカで使える英語の朝食メニューをご紹介します。

ホットケーキは英語で「Pancake」

アメリカでは、パンケーキが朝食に食べられることもあります。この際注意したいのが、ホットケーキです。実はホットケーキは和製英語で、アメリカではあまり使われない表現。

地域によっては「hotcake」で通じることもありますが、ホットケーキを注文したい場合は、「Pancake」(パンケーキ)と伝えましょう。

ただし、イギリスの「Pancake」は、クレープのような食べ物を表すのだとか。イギリスで、日本のホットケーキをイメージして「Pancake」と注文すると、全く異なるメニューが出てくる可能性があるので、事前に確認しましょう。

朝食に「パン」を頼むときは?

アメリカはパン食が基本ですから、朝食にパンを食べることがほとんどです。しかし、パンは「Pan」ではありません。「Pan」は英語で小鍋を意味する言葉。、レストランなどでは「Pan」と頼んでも「メニューにない」と言われたり、笑われてしまうかもしれませんね。

英語でパンを指す単語は「Bread」(ブレッド)です。パンを頼む際は「Bread」と伝えるようにしましょう。

焼き加減で名前が変わる「目玉焼き」など卵料理

アメリカのカフェやダイナー、ホテルなどで朝食メニューを注文すると、パンやパンケーキと共に卵料理がつくことが多いです。中でも目玉焼きは、焼き方ごとに特殊な英語があることをご存じの方も多いでしょう。

目玉焼きは英語で「fried egg」と言います。英語の授業で習ったという方が多い「sunny-side up(サニーサイドアップ)」は、片面焼きで黄身が半熟の目玉焼きのこと。

両面焼きの「fried egg」でも半熟を頼みたい際は「over-easy egg」、完熟なら「over-hard egg」と、焼き加減を伝えることもできます。お好みの焼き加減を注文できるように、お好きな焼き加減の目玉焼きの単語を覚えておきましょう。

また、スクランブルエッグを意味する「scrambled egg」、卵をお酢入りのお湯に落として加熱するポーチドエッグを意味する「poached egg」などの表現も、合わせて覚えておくと役立ちますよ。

まとめ

日本では、朝食を「Morning」と言うこともありますが、英語では「Breakfast」のみを使います。それぞれの意味を把握した上で覚え、海外ならではの朝ごはんを堪能しましょう。

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