矢作穂香と犬飼貴丈W主演の「ひともんちゃくなら喜んで!」が今夜スタート! 物語の鍵を握る“マウント四天王”は「台本以上にとんでもない人たちになりそう」

矢作穂香さんと犬飼貴丈さんがダブル主演を務めるドラマ「ひともんちゃくなら喜んで!」(ABCテレビ・テレビ朝日ほか)。運命的な出会いを果たした天使すぎる新人コンサルタントと一見乱暴な悪魔社長が、新人離職率100%のブラック企業を救うべく奮闘する新感覚のオフィスラブコメディーです。

原作は「マンガワン」(小学館)にて連載中の人気コミック。犬飼さん演じる佐京紫織が経営するアパレル会社「ジェットブラック」の離職率を改善すべく、矢作さん演じる人見まもるが人事コンサルタントとして派遣されるも、会社には問題が山積みされているだけでなく、“マウント四天王”という強敵が潜んでいることが判明。人見と佐京の2人が強敵相手にどう立ち向かうのか、そして次第に2人の間に芽生える恋模様がどうなっていくのか、目が離せません。

ドラマを見れば、働いている人なら誰もが共感できる部分が見つかるであろう本作。放送スタートを目前に控えたここでは、矢作穂香さんと犬飼貴丈さんのインタビューをお届けします。ドラマの注目ポイントをはじめ、現場の裏話を伺いました!

──現在、撮影中とのことですが、それぞれご自身が演じるキャラクターについて魅力を感じている部分を教えてください。

矢作 「人見まもるは、やっぱり何事にも真っすぐで、一緒にいるだけで明るく癒やされるという魅力があると思うんですけど、ただただ明るいだけではなくて、『人事コンサルタントとしても一生懸命なんだ』という部分をどう出すかというのは、いつも監督と話し合っています。“人事コンサルタント”というワードに目がない状態をどこまで作り上げられるか、はたまた、オンとオフの差をどうやって見せられるか、見た人にどう思ってもらえるかというのを意識しながらお芝居しているつもりです」

犬飼 「原作を読んだ時に感じた“ちょっとした悪魔っぽさ”というか、自分の興味の範囲外の人にはとことん素っ気ない、よく言えばクールだけど、悪く言うとちょっと愛想悪く見えてしまうところを意識しながらやっています。一方で、興味がある人に対しての反応というものをどこまで出していいのかを、監督とかなり密に話し合いながら演じさせていただいています」

──人見の“周りの人を笑顔にする”部分は、矢作さんのキャラクターともぴったりだと感じます。演じていて親近感のようなものは感じますか?

矢作 「何事にも突き進んでしまうところは、私も集中すると周りが見えなくなってしまうタイプなので、すごく似ているなと思います。でも、ひとみちゃんの方がまだちょっとかわいらしいなって…私自身はただのおしゃべりかなと(笑)」

犬飼 「いやいや、そんなことない。かわいらしいですよ」

──犬飼さんも社長役は初めてとのことですが、感触はいかがですか?

犬飼 「こんな社長ってダメなんだなと思いましたね(笑)。みんなと仲良くしている社長がいいのかなって、反面教師になっているような気がします」

──演じる役のアピールポイントを教えてください。

犬飼 「シュールさがあると思うので、そこをうまく出せればと思っているんですけど、佐京は『こうしていった方が面白いな』といった外しができるキャラでもあるので、そういった意味では“普通ではない感じ”はすごく注目してほしいです」

矢作 「人事コンサルタントのことになるとほかのことが見えなくなって一生懸命、という部分も魅力的なので見ていただきたいところなのですが、とてつもなくド天然な部分もあり、ド天然かと思いきやツッコミ担当の部分もあって(笑)。物語の流れのいろいろな役割を担っていると思っているので、コロコロ変わる感じをぜひ注目していただけたらなと思います」

──人見は“天使すぎるコンサルタント”というキャッチフレーズがありますが、お互いにキャッチフレーズを付けるとしたらどんなものを付けますか?

犬飼 「(即答で)“年下お姉さん”ですね」

──(一同爆笑)。

矢作 「早いです(笑)。うーん…(かなり悩んだ後に)“シュール王子”とか? シュールな笑いを提供してくださるんですよ。笑っていいのか、笑ってはダメなのか分からない笑いを犬飼さんがたまに提供してくださるので…」

犬飼 「別にギリギリなことは言っていないです(笑)」

矢作 「ギリギリなことは言っていないんですけど、すごく真面目な顔してシュールなことを言ってくるから、『これは笑っていいのかな?』と思ったら『実は冗談でした』っていう魅力があるんです。でも、キランとしているから、そういう部分はファンの方はみんな知っているのかなとも思います」

──役柄のコンサルタント、社長といった職業や立場に対して、どういった印象やイメージを持たれていましたか?

矢作 「私は、(コンサルタントに対して)全くの無知だったので(笑)。一般企業に勤めたことがないのですが、知らない言葉遣いや所作はなるべく気をつけようと思っていろいろ勉強したんですけど、まだ少し荒いかなと(笑)。まだまだ撮影が続くので、クランクアップまでにはちゃんと面接に受かれるぐらいの、完璧な人事コンサルタントになれたらいいなと思っています」

犬飼 「当たり前のことなんですけど、自分1人で頑張っていてもダメなんだなというのは、このドラマを通して感じることだなと思っていて。人と人なので、そこからの関係性を築いていかないと、自分1人で突っ走っていてもついて来てくれないですし、社長ってソロプレーヤーではなくて、みんなでプレーする中でのキャプテンというか、そういう立ち位置じゃないといけないんだなと思うんです。あらためてですけど、そうやって感じることが多かったですね」

──作中では人見と佐京の2人が会社を改革していきますが、撮影現場でお二人が「引っ張っていくぞ!」といった場面は…。

犬飼 「僕はないです(笑)。『引っ張るぞ!』というタイプではないので、矢作さんに助けていただいています」

矢作 「私も『引っ張るぞ!』ってタイプではないはずなのですが…」

犬飼 「みんなコンサルしてもらっていると思うよ(笑)」

矢作 「そうですか…? 私も『引っ張るぞ!』というタイプではないんです。今まで引っ張られてきたタイプなので…『みんなで作り上げていこう!』という感じです」

犬飼 「おのおのが動き回っているので、結果的にそれがまとまっているところがあるかもしれないですね」

──お二人は今回が初共演になりますが、お互いの印象について教えてください。

犬飼 「初めはどんな感じの方なのか、全く想像がつかないままクランクインしたんですけど、すごく気さくな方で。お話がすごく楽しくて、気もすごく回してくださって、僕より二つ年下のはずなのに、僕は年上に甘えるような感覚になってしまっているというか(笑)。それぐらい素晴らしい方だなと思います」

矢作 「私は、犬飼さんはクールで近づきにくいタイプかと勝手にイメージがありました。でも、佐京さんみたいにクールそうに見えて、すごくおちゃめなところがあって。すごく親切な方だと思いました。とても紳士的なんです! いつも椅子を持ってきてくださるんです(笑)」

犬飼 「女性を立たせてはいけないというのを、昨日学びました(笑)」

矢作 「いつもドアを開けてくださって、レディーファーストみたいな感じで、すごくジェントルマンな方です」

──お互いの距離感は、撮影当初よりも縮まりましたか?

犬飼 「僕は勝手に縮まったなと思っているんですけど…」

矢作 「縮まっています!(笑)。大丈夫、縮まっています。息ぴったりです」

犬飼 「もう合わせてくださっている感が…」

矢作 「そんなことないですよ! 仲悪いみたいな感じになっちゃうから(笑)」

──お二人を見ていると、現場の雰囲気も明るいのかなと感じます。

犬飼 「確かに。そうかもしれないですね」

矢作 「結構ずっとしゃべっています。いい意味で、みんな個性が強いんですよ」

──ここまでの撮影で印象的なエピソードはありますか?

矢作 「この間、オープニングのダンスを踊る時に、私がなかなか振りが入ってこない時に、高円寺エリカ役の大谷麻衣さんと桃井亜里沙役の北野日奈子さんに『次は? 次は?』みたいな感じでずっと教えてもらっていました(笑)。北野さんはもうプロ並みだなと思うんですけど、大谷さんも元々クラシックバレエをやっていらっしゃって。ダンスが得意な人が多かったので、和気あいあいとダンスを教えてもらっていました」

──ダンスシーンについては、犬飼さんも一緒に教えてもらっていたのでしょうか?

犬飼 「僕はもう独学でひたすらやっていました(笑)。実はダンスがそんなに得意ではなくて…。自分で言うのも変かもしれないのですが、自分の中では割と器用貧乏だなと思うところがずっとあったんですけど、いかんせんダンスと数学だけはずっとできなくて(笑)。すごく不安だったんすけど、頑張って家で練習して、現場で矢作さんが踊っているの見て、いい状態にもっていけました」

矢作 「そんなことないです(笑)。めちゃくちゃ上手でしたよ! あ…でもあんまりハードル上げちゃダメですね。みんなすごく上手なので楽しみにしていてください」

──ドラマの見どころの一つとして、“マウント四天王”の存在があると思います。人見はコンサルとして、佐京は社長としてそれぞれ接していきますが、お二人から見た“マウント四天王”の印象を教えてください。

矢作 「やばいですよね(キッパリ)」

犬飼 「うん(笑)」

矢作 「思わずやばいって言っちゃった(笑)」

犬飼 「台本にもあるんですけど、『笑顔の牧場の中に4匹のオオカミが息を潜めている』とあって。まずそこをあぶり出していくところから始まるので、台本を読んでいても『やばいな』と思っています(笑)。高円寺のシーンはもう撮ったんですけど、台本以上にとんでもない人たちになりそうだなと思いますね」

──ドラマでは、綱啓永さん(美澄レイ役)、北野日奈子さん(桃井亜里沙役)、鳴海唯さん(常盤舞子役)、大谷麻衣さん(高円寺エリカ役)が演じられますね。

矢作 「大谷さん演じる高円寺は、原作の高円寺そのもの!!」

犬飼 「そうですね! あと、北野さんはそういう“モンスターキャラ”が向いているんだろうなと(笑)。変な意味ではなくて、(北野さん演じる桃井が)結構毒舌なキャラなので、そういう役もいとわないんだなと思っていたので、『あ、向いているんじゃないのかな』と思ったんです」

──会社で働いていても、“マウント四天王”のような上司や同僚は実際にいそうですよね。

矢作 「絶対にいると思います。普通よりはちょっと誇張されているとは思いますけど、すごく分かりやすくなっていると思うので、『あー、確かにいるわ』と共感できるような感じがあります」

──一方で、お二人が「ついていきたい!」と思う先輩像はありますか?

犬飼 「気前がいい人ですね。ごちそうしてくれたり、ミスにも寛容だったり、兄貴肌みたいな人がいてくれればいいなと思います。矢作さんもまさしく姉御肌というか」

矢作 「私が?」

犬飼 「うん」

矢作 「この現場ですごく言われるんですよね。末っ子なのもあって、いつもは『分かる分かる!』みたいな感じなんですけど、今回はバレてないんです(笑)」

犬飼 「分からなかったです(笑)。もう勝手にお姉さん気質なのかなと思っていました」

矢作 「ちょっと世話焼きな部分はありますけど(笑)」

犬飼 「昨日とかは、もう靴ひもを結んでもらおうかなと思ったぐらい(笑)、なんでも包み込んでくださる感じがあります」

矢作 「もうお姉さん通り越してお母さんになってるじゃん(笑)」

──“年下お母さん”ですね(笑)。矢作さんはいかがでしょう?

矢作 「私自身、結構おっちょこちょいな部分があるので、そういうところを一緒に助けてアドバイスくれたり、『ダメだよ』という部分はちゃんと叱ってくれたり。あとごちそうしてくれたらうれしいですけど(笑)、そういう金銭感覚も一から全部教えてくれる人がいいです。あとは…褒められたいです! 褒めてくれる人がいいですね」

──褒められて伸びるタイプ…ですか?(笑)。

矢作 「褒められて伸びるタイプです! 怒る人じゃない方がいいです(笑)」

──ちなみに、ドラマ現場の“褒める”という点ではどんな雰囲気でしょうか?

矢作 「みんな『いいですね!』って言ってくれますよね?」

犬飼 「言ってくれますね。監督は特に多いかもしれないです」

矢作 「この間はスタッフさんが『かわいい!』って言ってくれました(笑)」

犬飼 「言ってもらったことないなぁ…(とスタッフの方を見る)」

矢作 「(スタッフを見ながら)これからは言ってあげてください(笑)」

──作品では“人付き合い”についても色濃く描かれているところがありますが、お二人が仕事でのコミュニケーションの部分で大切にされていることを教えてください。

犬飼 「前の僕は今と違って、気を張って周りを見て…みたいな感じだったんですけど、2年ぐらい前からそれをやめようと思って(笑)。僕自身が省エネ人間で口数が多いかと言われるとそうではない方なので、今はそっちにシフトした感じがすごくありますね」

──切り替えるきっかけになったようなことが何かあったのでしょうか?

犬飼 「コロナ禍になって、自分を見つめ直す機会が多かったんですよね。緊急事態宣言の時に、家の中で1カ月、2カ月とずっといた時に、仕事に関して考えることがすごくあって。『いい人でいることは労力を使えば簡単なんだけど、それだと自分を分かってもらえないな』と考えていくうちに、『分かってくれる人に分かってもらえればいいかな』と。もちろん最低限のことはしますよ。あいさつを全くしないとかではないです(笑)」

──ある意味、変に気を使わず、素の自分をさらけ出すような。

犬飼 「そうですね。僕の中ではオープンになった感じがすごくあります」

矢作 「私、犬飼さんの逆なんですよ。昔は『近づきがたい』と言われていたんです。気を張っていたからなんですけど、それこそ、私もコロナ禍で自粛続きになった時に話し相手がいなくなって寂しくて(笑)。コミュニケーションって大事だと思うようになって、そこからすごくおしゃべりになりましたね」

──そうだったんですね。コミュニケーションの機会が増えると、見方というものも大きく変わりましたか?

矢作 「『私のことを知ってほしいな』と思う欲が増えて、とりあえず自己紹介のように『私、こういう人だよ』みたいな私の情報を全部渡しちゃいます(笑)。そうすれば、苦手だったら苦手だで避けてもらえればいいし、『こういう人なんだ』と思って接してもらえるので、『私へのイメージのハードルのようなものが下がった方がいいな』と思いながらしゃべるようになりました」

──今回の現場でも、そういったコミュニケーションの取り方は生かされていますか?

矢作 「ずっとしゃべっています(笑)。『うるさかったらごめんね』って前置きは一応言っているつもりなんですけど…」

犬飼 「いやいや、助かっていますよ」

──いよいよ第1話が始まります。あらためてドラマの注目ポイントを教えてください。

犬飼 「“天使”と“悪魔”の構図みたいなものがすごく対局なんですけど、悪魔がどんどん天使に引っ張られていく様子は魅力的ですね。あと、どんな問題を抱えた人でも『接し方一つで変わるきっかけになれるんだよ』っていう、人付き合いに関してのHow Toみたいなものが詰め込まれているのかなと思っていて。そこに悩んでいる方も多いのではないのかなと思うので、そういったところも参考になるドラマになっていると思います」

矢作 「仕事勤めされているどの立場の方も共感できる部分あり! キュンキュン・クスッと要素あり! 一つのドラマにたくさん要素がぎゅっと詰め込まれている新感覚の作品だと思います。学びながらキュンキュンしていただいて、ストレス発散していただけたらなと思います!」

インタビューでは、お二人を前に座る記者の様子を見たスタッフから「面接みたいだね」という声が上がり、笑いが。さらに、取材中も犬飼さんの一言に矢作さんがツッコむという姿が印象的でした。写真撮影では、カメラマンのむちゃなお願いに対しても、笑顔で気さくに対応してくださった矢作さんと犬飼さん。終始盛り上がり、楽しい取材となりました。

矢作さんと犬飼さんが思わず「やばい」と口にしてしまうほどの“マウント四天王”。人見と佐京がどんな出会いを果たし、どのように会社を改革し、“マウント四天王”と立ち向かっていくのか。ぜひ、ドラマをご覧ください!

【プロフィール】

矢作穂香(やはぎ ほのか)
1997年3月7日生まれ。千葉県出身。主な出演作に「イタズラなKiss~Love in TOKYO」(フジテレビTWO)、「おしゃ家ソムリエおしゃ子!」(テレビ東京ほか)、「ピーナッツバターサンドウィッチ」(MBS)、「しもべえ」(NHK総合)、「壁サー同人の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている」(ABCテレビ)、映画「いなくなれ、群青」(2019年)など。


犬飼貴丈(いぬかい あつひろ)
1994年6月13日生まれ。徳島県出身。2012年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。主な出演作に「仮面ライダービルド」(テレビ朝日系)、「サレタガワのブルー」(TBSほか)、「-50㎏のシンデレラ」(Paravi)、「ケイ×ヤク-あぶない相棒-」「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」(ともに日本テレビ系)、映画「ぐらんぶる」(20年)など。

【番組情報】

ドラマL「ひともんちゃくなら喜んで!」
テレビ朝日
1月14日スタート
土曜 深夜2:30〜3:00
ABCテレビ
1月15日スタート
日曜 午後11:55〜深夜0:25 ※初回は深夜0:00〜0:30
※ABCテレビでの放送終了後、TVer、GYAO!での見逃し配信あり

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取材・文/平川秋胡 撮影/蓮尾美智子

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