“医師の卵”に白衣授与 長崎大医学部4年生116人「重み感じ真摯に学ぶ」

真新しい白衣を着て、記念撮影に応じる学生ら=長崎大坂本キャンパス

 長崎大医学部の臨床実習白衣授与式が13日、長崎市坂本1丁目の同大坂本キャンパスであり、医学科の4年生116人が真新しい白衣を受け取り、医師への新たな一歩を踏み出した。
 式に出席したのは基礎医学、臨床医学を学び共用試験に合格した学生。今月中旬以降、各医療機関で臨床実習に移る。
 式で同大の河野茂学長は「人から頼られる医療従事者になるためには時間がかかる。今までのようにできるだけ最短コースで要領よくということはない。医療はそんなに生易しいものではない。白衣授与式をしっかり受け止めて臨床実習に進んでほしい」と激励。学生一人一人が河野学長らから「おめでとう」と声をかけられ、白衣を手にした。
 学生代表の大井葉瑠乃さん(23)は「幼い頃から夢として抱いてきたことが、少しずつ現実に近づき喜びを覚える。この白衣の重み、医師になることの責任をしかと感じながら日々真摯(しんし)に学ぶ」と誓った。


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