「国産メンマ 醤油味」発売へ 栃木県産孟宗竹使用、3千袋限定

「国産メンマ 醤油味」(左)とメンマをのせたラーメン

 メンマ製造大手の丸松物産(東京都世田谷区、松村大輔(まつむらだいすけ)社長)は、本県産の孟宗竹(もうそうちく)を使ったラーメン向けの「国産メンマ 醤油(しょうゆ)味」を16日、同社通販サイトで発売する。3千袋限定。

 昨夏発売した「国産メンマ おつまみ黒胡椒(こしょう)味」に続き、本県産孟宗竹を活用したメンマ商品の第2弾。

 同社によると、国産メンマは海外産の麻竹を使ったメンマ特有のくせのある風味がなく、歯切れよい食感が特徴。今回の商品は、うま味調味料を使わず、だしをメインとしたラーメンスープの味を邪魔しない味付けに仕上げたという。

 原料は竹林業ワカヤマファーム(宇都宮市宝木本町、若山太郎(わかやまたろう)社長)が運営する若山農場の孟宗竹のみを使う。量が限られるため、主に個人向けに商品化した。内容量は180グラム、価格は870円。

 丸松物産によると、ラーメンなどの業務用メンマは中国産麻竹が主流だが、同社は将来的に自社製造メンマの国産比率を10%に伸ばす考え。その上で「原料確保が見通せ、国産を使いたいというラーメン店が見つかれば、業務用の供給を始めたい」としている。

 若山社長は「既にラーメン店から問い合わせが来ている。原料生産の仲間を増やし、本県の名産品にするとともに、全国の放置林対策に結び付けたい」と話している。

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