日本代表のキャプテンとしてワールドカップを戦い終えた吉田麻也。
TOKYOFMをキーステーションに放送中の「吉田麻也のチャレンジ&カバー」で、リスナーからの質問に答えている。
この日は「海外と日本で国民のサッカー理解度はどれくらい差がありますか?」というもの。それに吉田はこう答えていた。
「はい、ガチの質問きました。時間内に答えられるか、不安ですが、いってみましょう…。
ゴール以外にもいいプレーに拍手が起きるっていうのはヨーロッパで(はある)。
特にイングランドなんかは応援がないから、いいプレーに拍手とか、いけ!っていう時に盛り上がるっていう。
そういうので今がチャンスとか、そのプレーがいいっていうのが明確に分かってくるんでしょうね。サッカーリテラシーがすごい高いっていうのは、もちろん感じますよ。
ただ、日本のサポーターのみなさんがそれが今できないからダメかっていうわけではなくて。
このW杯を機会にサッカーの色んなことに興味を持ってくれて、ライト層の方々がこれからどんどん深い所に入っていってくれることが僕の望むところであります。
最近はサッカーの戦術的な解説とかをやる人がいたり、Youtubeで分析したりする人が出てきてるんで、そういうのを見ても面白いんじゃないかなと。もちろん、意見は偏ると思いますけど、面白いんじゃないかなと。
あと、本田(圭佑)さんの解説が話題だっていうので、僕も日本に帰ってきてもみんなに本田さんが一番よかったって(言われて)『ふざけんなよ、おい!』って(笑)。
まず、俺らの話しろよってって風に思いますけども。ただ、こういうのがあって、どんどんリテラシーって上がっていくんですよ」
「例えば、4年前はGKをブロックできずにベルギーのカウンターで点を獲られてしまったっていうので。
それ以降はどのJリーガーもGKがキャッチしたら、まず妨害して、ちょっとカウンターを止めるっていうのが当たり前になっていって。
見てる側もそれをやらなきゃダメだろうって、当たり前に分かるようになっているっていうのは、これはひとつ、W杯のおかげでみんなのサッカーの知識・理解度が上がったことなんじゃないかなと。これを少しずつ続けていくことが大事だと思います」
「日本が勝ったら嬉しい、負けたら悲しい…そういうファンが増えることもすごい大事なんですよ。
ライト層のファンをこういう大会・イベントで捕まえるっていうのはすごく大事なことで。結局、どのファンも最初はライト層なんでね。
そこから大切なのは、こうなった時に、こういう熱が盛り上がった時に、掘り下げられるかどうかだと思うんですよ、僕は。
だからこそ、日本に帰ってきて、他の選手にもたくさんメディアに出た方がいいという話もしました。
僕自身もいま日本に帰って来てるんですけど(収録当時)、めちゃめちゃテレビにも出ました。なぜかというと、日本の特徴で熱しやすく冷めやすいんですよ。
まだまだ日本は文化としてサッカーが根付いていない分、こういうところで胡坐をかかずにしっかりと裾野を広げる準備をしなきゃいけないという風に思っています。
(一般)メディアやファンの方々にはこうして欲しいっていうよりは、サッカーを色々見て欲しいです。見ることが一番、やることももちろんいいけど、そのどっちかじゃないですかね」
W杯での解説で話題を席巻していた本田にちょっと嫉妬したという吉田。
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ただ、ライト層の人達に興味を持ってもらうことが大事だと感じており、自身も積極的にテレビ出演などしていたようだ。