大学入学共通テスト2023、地理Bの分析速報 難易度や予想平均点は、大学入試

地理Bの問題分析

 大学入学共通テスト1日目は2023年1月14日、全国一斉に行われた。大手予備校河合塾による各教科科目の問題分析を速報する。地理歴史の地理Bの分析は以下の通り。

地理Bの分析

 分量、難易度とも昨年と大きな変化はなく、大問数は五題、マーク数は三十一であった。出題形式は複数の資料を用いた設問が多いため、出題の意図を的確に捉えないと解答に時間がかかる。問題内容は、自然環境と自然災害、資源と産業、人口や都市の諸問題、インドと中国の地誌、利根川下流域の地域調査であった。人口・都市の問題は日本に関する探究型の学習を想定するなど、全体として基本的知識をもとに短時間で資料を正確に読み取る力と思考力が試された。

難易度は「昨年並み」

 複数の資料を参照させる組み合わせ形式の問題が2020年のセンター試験の最終年の頃から散見され、共通テストも3年目となって定着してきた。この形式の問題は、解答に時間を要するが、模試などでトレーニングができており受験生もこの形式に慣れてきたと思われる。

⇒【難易度・過去平均点】2023年の難易度は…全科目一覧

出題傾向の分析

 系統地理的考察分野から、自然環境が1題、資源と産業が1題、都市と人口が1題、地誌的考察分野から、中国やインドの地誌、地図と地理的技能の分野から、地域調査が1題出題された。地理Bのほぼ全分野からまんべんなく出題されている。基本的な知識を踏まえて、統計表、統計地図、グラフなどの複数の資料を組み合わせた読み取り問題が多く、読み取りには時間を要する。

出題分量

 大問は昨年同様5題で、マーク数も31で同じであった。

2023年度入試の予想平均点は?

 大手予備校河合塾による予想平均点は、5教科7科目で文系型が543点、理系型555点だった。

⇒科目別の予想平均点はこちら

地理Bの問題・解答

⇒各科目の問題と正解一覧はこちら

各教科科目の分析

■2日目

⇒【数学1】数学1A

⇒【数学2】数学2B

⇒【理科1】物理基礎

⇒【理科1】化学基礎

⇒【理科1】生物基礎

⇒【理科1】地学基礎

⇒【理科2】物理

⇒【理科2】地学

⇒【理科2】生物

⇒【理科2】化学

■1日目

⇒【英語】リーディング

⇒【英語】リスニング

⇒【国語】

⇒【地理歴史】世界史B

⇒【地理歴史】日本史B

⇒【地理歴史】地理B

⇒【公民】現代社会

⇒【公民】倫理

⇒【公民】政治経済

⇒【公民】倫理,政治経済

 

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