大学入学共通テスト2023、日本史Bの分析速報 難易度や予想平均点は、大学入試

日本史Bの問題分析

 大学入学共通テスト1日目は2023年1月14日、全国一斉に行われた。大手予備校河合塾による各教科科目の問題分析を速報する。地理歴史の日本史Bの分析は以下の通り。

日本史Bの分析

 高校生の会話形式が6題中4題を占めるなど、高校生の主体的な学びを踏まえた場面設定や、史料・地図・統計など多様な資料を用いて多面的・多角的に歴史事象を考察させる出題が昨年に引き続きなされた。また、多くの受験生が苦手とする初見史料を用いた読解問題が昨年より増加した。第3問の問5は、中世の経済動向に関する模式図を用いた新傾向の問題であった。第6問の問2や問7は、近現代における世界の動向と日本との関連を強く意識させる問題であった。

2023年の難易度は「昨年並み」

 昨年と同様に多様な資料を用いた出題がなされ、受験生に「思考力・判断力」を求める姿勢が継続し、また受験生が苦手とする史料の読解問題も増加したため、60分という試験時間内で処理しきることは難しく、全体としては昨年と同程度の難度であったと思われる。

⇒【難易度・過去平均点】2023年の難易度は…全科目一覧

出題傾向の分析

 大問の構成では、第2問を除いて高校生の会話や学習・探究が素材とされ、昨年に引き続き、高校生の「主体的な学び」を踏まえた場面設定がなされている。個々の設問では、史料・図版・地図・統計など多様な資料を用いた出題がみられたが、教科書などで扱われていない初見の資料であっても、そこから得られる情報と授業などで学んだ知識を関連づけることで正解できる問題となっている。全体としては、受験生の歴史事象に対する理解の質や思考力・判断力を幅広く問う配慮がなされている。出題分野では、政治・文化からの出題がやや増加し、外交からの出題がやや減少した。時代では、昨年出題されなかった原始が出題される一方、昨年3題出題された戦後が2題に減少し、高度成長終焉後も扱われなかった。

出題分量

 大問数・小問数は昨年と同じであった。

2023年度入試の予想平均点は?

 大手予備校河合塾による予想平均点は、5教科7科目で文系型が543点、理系型555点だった。

⇒科目別の予想平均点はこちら

日本史Bの問題・解答

⇒各科目の問題と正解一覧はこちら

各教科科目の分析

■2日目

⇒【数学1】数学1A

⇒【数学2】数学2B

⇒【理科1】物理基礎

⇒【理科1】化学基礎

⇒【理科1】生物基礎

⇒【理科1】地学基礎

⇒【理科2】物理

⇒【理科2】地学

⇒【理科2】生物

⇒【理科2】化学

■1日目

⇒【英語】リーディング

⇒【英語】リスニング

⇒【国語】

⇒【地理歴史】世界史B

⇒【地理歴史】日本史B

⇒【地理歴史】地理B

⇒【公民】現代社会

⇒【公民】倫理

⇒【公民】政治経済

⇒【公民】倫理,政治経済

 

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