【新型コロナ】新変異株「XBB1.5」、米国で感染急拡大 NY州では80%超える

 米疾病対策センター(CDC)が13日、米国内の新型コロナウイルスに関する最新の推計を発表した。 それによると、今月14日までの1週間で新規感染者に占める新変異株「XBB.1.5」の割合は43%で、ほとんど確認されなかった先月からおよそ1ヵ月あまりで一気に拡がっている。

全米で43%、米東部NY州ではすでに80%超え

 CDCの発表によると、今月14日までの1週間で新規感染者に占める「XBB.1.5」の割合は、全米においては43%で、地域別ではニューヨーク州などアメリカ北東部で80%となっている。

 「XBB1.5」の毒性については感染が広まり始めたばかりであるため評価が定まっていないが、感染力はこれまでの変異株すべてを上回る強さであることが多くの研究者から指摘されている。世界保健機関(WHO)の新型コロナ感染症対応技術責任者であるマリア・バン・ケルクホーブ氏も「これまでに見つかった中でもっとも感染力が強い」と明言している。感染力についての世界的な調査はまだだが、これまでの各国の感染状況から推計すると「BQ.1」系統よりも感染力が60%程度強い可能性があるという。

 昨年末より水際対策を緩和している日本においても、外国人の入国が増えていることからこの変異株の流入、感染拡大が懸念される。すでに東京都は先月の時点で15件の感染例が確認されていると発表しており、現時点ではさらに感染拡大していることは確実だ。

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