サッカー界では極めて少数派である、ユニフォームサプライヤー(メーカー)と胸スポンサーの同一ユニフォーム。
ここでは、そんな珍しい6つのユニフォームをご紹介しよう。このパターンはイングランドなど英国に多いという点が興味深い。
ボルトン
ボルトン・ワンダラーズ 2008-09 Reebok ホーム
胸スポンサー:Reebok
キットサプライヤーと胸スポンサーの同一ユニフォームといえば最も有名なのがボルトン。クラブがまだ3部リーグ時代の1990-91シーズンからReebokは地元チームのボルトンと胸スポンサー契約を結んでいたが、実はその時点ではまだキットサプライヤーではなかった(当時のサプライヤーはMatchwinner)。Reebokがサプライヤーも担当するようになったのは93-94シーズンからである。
ワトフォード
ワトフォード 2010-11 Burrda ホーム
胸スポンサー:Burrda
カタールの首都ドーハに本拠を構えるBurrda(バーダ)は、10-11、11-12の2シーズンでワトフォードのサプライヤーと胸スポンサーの両方を務めた。Burddaはこの時期、レスターやウォルヴァーハンプトンなど幾つかのイングランドのクラブと契約し、サッカーの母国でのプロモーションに力を入れている。
ノリッジ
ノリッジ・シティ 1989-92 Asics ホーム
胸スポンサー:Asics
日本を代表するスポーツブランドのAsicsは、プレミアリーグ創設前の1部リーグ(ディヴィジョン1)に所属していたノリッジと、3シーズンにわたりサプライヤーと胸スポンサーの両方で契約。胸ロゴはシューズブランドであることを強調する「Asics Sports Shoes」だった。ちなみにサプライヤーロゴは右袖に配している。
ブラックバーン
ブラックバーン・ローヴァーズ 2005-06 Lonsdale ホーム
胸スポンサー:Lonsdale
ボクシングなど格闘技用品などで有名なLonsdale(ロンズデール)は、2004-05シーズンにブラックバーンと契約してサッカー界に初参入。2年目の05-06シーズンは「HSA」との契約終了で空いていた胸スポンサーも務めた。当時のLonsdaleはバーミンガムやサンダーランドともサプライヤー契約を結び、イングランドサッカー界でのプロモーションに注力していた時期と重なる。
セルティック
セルティック 1997-99 Umbro ホーム
胸スポンサー:Umbro
1960年代あるいは40年代からとも言われているセルティックとの長いパートナーシップの歴史の中で、唯一Umbroが胸スポンサーも務めたユニフォーム。胸のダブルダイヤモンドが強烈なインパクトを放つ。クラブ創設110周年を迎えた97-98シーズンは、リーグとリーグカップの2冠を達成した。
ウディネーゼ
ウディネーゼ 2008-09 Lotto ホーム
胸スポンサー:Lotto
2005-06シーズンからウディネーゼのキットサプライヤーを担当していたLottoは、それまでの胸スポンサー「GAUDI」との契約が切れた08-09シーズンの前半のみロゴマークを掲出した。
ちなみにクラブはシーズン後半からは自動車メーカー「DACIA」と新たにスポンサー契約を締結。Lottoは新スポンサー決定までの間、クラブを助ける形での短期契約だったようだ。
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