大学入学共通テスト始まる 栃木県内では8458人が受験【動画】

大学入学共通テストに臨む受験生ら=14日午前9時15分、宇都宮大峰キャンパス

 本格的な受験シーズンの幕開けとなる大学入学共通テストが14日、県内8大学9会場を含む全国の679会場で始まった。各会場では新型コロナウイルスの感染対策に加え、昨年のスマートフォンによる問題流出を受けて不正防止対策が強化された。

 15日までの2日間で、全国で前年比1万7786人減の51万2581人が出願。県内は同68人減の8458人となった。14日に県内で最も受験者数が多かったのは外国語(筆記)で7984人、次いで英語のリスニングが7952人だった。

 宇都宮市峰町の宇都宮大峰キャンパスには午前8時ごろから受験生が続々と集まった。宇都宮短大付属高3年和久井理生(わくいまさき)さん(18)は「今までの努力を出し切り、この先につなげたい」と表情を引き締めた。茨城県に本校のある鹿島学園高3年上野紗代(うえのさよ)さん(18)は「いつも通りにできるよう頑張りたい」と話した。

 コロナの感染拡大が続く中、受験生はマスク着用や手指消毒の徹底を求められた。また、スマホなどの電子機器を机上に出してもらい、一斉に電源を切るなどの不正対策も講じられた。県内会場で大きなトラブルはなかった。

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