山口県周防大島沖の瀬戸内海で10日から航行不能となっていた護衛艦「いなづま」のえい航が、15日朝、始まりました。
上空からは、午前8時前、いかりをあげる作業をしているのが確認できました。
午前8時ごろ、船体が動き始めました。
「いなづま」は広島県尾道市因島のドックに入港する予定で、その後、引き続き事故の調査が行われる予定です。
プロペラからの漏油は止まっていて、えい航に問題はないと判断したということです。これまでの調査で、船体全体が損傷を受けていることから、海上自衛隊は「浅瀬で海中の障害物に接触した可能性が極めて高い」としています。
海上保安庁は、業務上過失往来危険の疑いで調べを進めています。海上自衛隊は事故調査委員会を設置し、自らも原因調査を進めています。