感想続き「肌トラブル」の相談増加 東京は記録的な晴天続き…

東京都内は1月13日も日中、季節外れの暖かさとなり、記録的な乾燥状態が続いています。こうした中、都内の皮膚科でも肌荒れに関する相談が増えているようです。

東京では1月12日まで、異例の21日連続で雨が降っていません。13日も日中は太陽が顔が出し、3月中旬並みの暖かさとなりました。

からからの空気の中、街の人からは「加湿器を使ったり気を付けているが、やっぱり手足が乾燥してハンドクリームを付けている」「いつもハンドクリームを持っています。いつも手を洗った時に付けている。指先などが割と乾燥してしまうので、頻繁にクリームを塗っている」など、手荒れや肌荒れを訴える声が相次ぎました。

都内にある皮膚科でも肌荒れに関する相談が増えていて、医師はコロナ禍での"ある習慣”も追い打ちをかけていると話します。「神楽坂肌と爪のクリニック」の野田弘二郎院長は「以前は考えられない回数、しかもアルコールという肌に負担の大きいものを使って消毒することになるので、手荒れに悩む人が増えているのではないかと感じる」といいます。

消毒用のアルコールがバリア機能のある手の皮脂を取り除いてしまい、空気の乾燥と相まって皮膚が刺激を受けやすい状態になっているということで、野田院長は外出時には手袋を着けることを勧めています。その理由について野田院長は「手袋をして保温するだけでも手の周辺の水蒸気量も増え、乾燥が進みにくい。北風にさらされている状態は肌にとって非常に厳しい」と指摘します。

さらに、乾燥対策の必需品であるハンドクリームの付け方にもこつがあるといいます。野田院長は「もともと保湿剤は表面に乗せるだけでも効果が発揮できるように設計されているので、それを一生懸命こするというのは皮膚へのダメージを考えるとマイナスが大きい。"肌に伸ばす”ぐらいがちょうどいい」とアドバイスしています。

<「ハンドクリームの使い方」使い方で効果に差>

肌の乾燥がひどいとつい、化粧水などをたたき込んでしまいがちです。しかし野田院長によりますと、化粧水も"優しく肌にしみ込ませる”のがよいということです。

改めて、野田院長お勧めの「ハンドクリームの使い方」を紹介します。

まず、強くすり込むのは肌に負担をかけるのでやめましょう。さらに、乾燥すると爪も割れやすくなるので、爪の先までハンドクリームを塗り伸ばすのが良いそうです。また、コロナ対策の手洗いやアルコール消毒の後にはすぐにハンドクリームでバリアを張るようにしてください。使用頻度について野田院長は「やり過ぎということはない」と話していて、家の中の複数の場所にハンドクリームを置いて、乾燥する季節は目につくたびに付けるぐらいでもいいということです。

冬は夏に比べて空気中の水分量が少ないですから、引き続き、肌の保湿、そして火の元の注意を忘れないようにしましょう。

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