ショット上向きの松山英樹 7打差からの連覇は「パット次第」

松山英樹は25位で最終日へ。ショットは少しずつ上向きになっている(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 3日目(14日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

3アンダー46位で第3ラウンドに進んだ前年覇者の松山英樹は5バーディ、ボギーなしの「65」で回り、通算8アンダーの25位に浮上して最終日を迎える。

追い上げを図ったムービングデーは10番からスタート。出だしで4m、続く11番(パー3)でも5m弱のチャンスを逃し、14番までパーを並べた。15番でようやくピン右8mをねじ込んでバーディが先行。16番、17番(パー3)ではバーディパットはカップを逸れ、18番(パー5)でも1.2mを外してパーとする、もどかしい展開が続いた。

加速をつけたのは後半の中盤から。4番(パー3)では、もう少しでホールインワンというピン右60cmにつけるスーパーショットを披露。さらに1m強につけた7番(パー3)、右バンカーからの2打目を7Iで1m弱につけた8番でも伸ばし、上がり3ホールを連続バーディで締めた。

後半8番では、バンカーからの2打目でギャラリーを沸かせた(撮影/田辺安啓(JJ))

後半の序盤ではショットがやや乱れる場面があった。1番ではドライバーショットを左に大きく曲げ、2番も1打目が右バンカーにつかまったが、ともにパーでしのいだ。それでも、第3ラウンドにおけるグリーンを狙ったショットの貢献度を示すストローク・ゲインド・アプローチは全体1位の「4.366」を記録。初日72.2%(13/18)だったパーオン率は、2日目77.8%(14/18)、この日は83.3%(15/18)と、日を追うごとに上昇している。

首位とは7打差で迎える最終日。前年大会では、サンデーバックナインで5打差を追いつき逆転優勝を遂げた。「パター次第では、まだチャンスがあるところにいると思うので頑張りたい。いいプレーをしたいです」。誰よりも追い上げて、再びギャラリーを沸かせたい。(ハワイ州ホノルル/石井操)

視線はよく後続組の方に向けられていた(撮影/田辺安啓(JJ))
早藤将太キャディ(左)と息の合ったジェスチャー(撮影/田辺安啓(JJ))

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