伝統つなぎ99回目「これからも」 大正時代から続く早朝寒稽古 6~78歳の男女が参加 行田市柔道連盟

寒さに負けじと早朝からけいこに励む参加者たち=14日午前5時55分ごろ、埼玉県行田市和田の市総合体育館グリーンアリーナ柔道場

 埼玉県の行田市柔道連盟(堀内安定会長)恒例の寒稽古が14日から同市和田の市総合体育館グリーンアリーナ柔道場で始まった。大正時代から続く伝統行事で、今年で99回目。厳しい寒さの中、参加者たちは早朝から道場で汗を流している。15日まで。

 通常の期間は1週間だったが、新型コロナウイルスの影響で2日間に短縮して実施。稽古は夜明け前の午前5時から1時間で、初日は6~78歳までの約40人が参加した。

 準備運動で道場内を走り、体をほぐした後は寝技と乱取り。道場内は参加者たちの威勢の良い声が響きわたり、次第に熱気を帯びていった。

 参加した市立西中学校柔道部主将で2年生の村上大悟さん(14)は「去年に初段に合格して自信になった。今年は最後の地区大会に勝って、県大会に出たい」と語った。堀内会長(74)は「先人たちが長い間つないできた伝統を守り、これからも続けていきたい」と話した。

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