【全国女子駅伝】岡山の中3ドルーリー朱瑛里が3区17人抜きで区間新記録 衝撃の駅伝デビュー

ドルーリー朱瑛里

 皇后杯第41回全国都道府県対抗女子駅伝(日本陸連主催、京都新聞、NHK共催、村田機械協賛)が15日、京都市右京区のたけびしスタジアム京都を発着する9区間42.195キロのコースで始まり、中学生区間の3区(3キロ)で岡山のドルーリー朱瑛里(しえり)=津山鶴山中3年=が17人を抜き、9分2秒の区間新記録をマークした。

 これまでの区間最高記録は第31回大会の高松望ムセンビ(大阪)と第37回大会の南日向(千葉)の9分10秒だった。

 ドルーリーは38位でたすきを受け取ると、序盤からギアを上げ、最初の1キロを2分55秒、中間点を4分24秒で通過。その後も次々と前を行くランナーを抜き去り、21位で4区のランナーにたすきを渡した。

 ドルーリーは「1人でも多く抜いて、少しでもチームを勢いづける走りをしたかった」とレース後に語った。

 ドルーリーは昨年8月の全日本中学校陸上選手権(全中)の女子1500メートルを4分23秒79の好記録で制した。全国女子駅伝は初出場。

 NHKのレース中継で解説を担当する小林祐梨子さん(北京五輪女子5000メートル代表)は前日、ドルーリーについて「強豪ではない、小さな津山の中学校で頑張っている選手。学業もオール5と優秀で、田中希実選手に憧れている」と期待を語っていた。

 

17人抜きの快走で区間新記録を出した岡山のドルーリー朱瑛里

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