カブスがマンシーニと2年契約で合意 弱点だったDH/一塁を補強

日本時間1月15日、ESPNのジェシー・ロジャース記者が伝えたところによると、カブスはアストロズからフリーエージェント(FA)となっていた強打者トレイ・マンシーニと2年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。現時点で契約条件の詳細は不明だが、今季終了後に再びFAとなることができるオプトアウト(契約破棄)条項が盛り込まれているという。カブスはメジャー未経験のマット・マービスがレギュラー候補になるほどDH/一塁の層が薄く、マンシーニ獲得は補強ポイントに合致する動きとなった。

現在30歳のマンシーニは2019年に打率.291、35本塁打、97打点、OPS.899という自己最高のシーズンを過ごしたが、ステージ3の結腸がんにおかされ、治療に専念するために2020年シーズンを全休。戦列復帰を果たした2021年はホームラン・ダービーで準優勝を果たし、打率.255、21本塁打、71打点、OPS.758をマークしてカムバック賞も受賞した。

昨季はオリオールズで92試合に出場したあと、夏場のトレードでアストロズへ移籍。シーズントータルでは143試合に出場して打率.239、18本塁打、63打点、OPS.710と前年から成績を落としたが、自身初となるワールドシリーズ制覇を経験した。

カブスは今オフ、レッドソックスを解雇されたエリック・ホズマーを獲得しているが、ホズマーを一塁に置いたとしてもDHのレギュラー候補に新人マービスが挙げられるほどDH/一塁の層が薄かった。外野の両翼を守ることもできるマンシーニだが、カブスの外野はイアン・ハップ、コディ・ベリンジャー、鈴木誠也でレギュラーが固まっており、カブスではDHと一塁に専念することになりそうだ。

昨季マイナー3階級合計で打率.309、36本塁打、119打点、OPS.984をマークしたマービスのメジャー昇格の準備が整うまでのあいだは一塁ホズマー、DHマンシーニの布陣がメインになることが有力。左打者のホズマーは右打者のパトリック・ウィズダムとプラトーン的に起用される可能性もある。

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