
J3のSC相模原は1月15日、元日本代表DF水本裕貴の現役引退を発表した。
水本は2004年にジェフユナイテッド千葉でプロキャリアをスタート。その後はガンバ大阪、京都サンガF.C.、サンフレッチェ広島、松本山雅FC、FC町田ゼルビアでプレーし、昨シーズンからは相模原に在籍。広島時代には3度のJ1制覇(2012年、2013年、2015年)に貢献した。
また、2006年には日本代表に初招集され、同年10月に行なわれたガーナ戦でA代表デビュー。2008年には北京オリンピックの代表メンバーにも選出された。
これまでJリーグで通算、J1で416試合、J2で65試合、J3で20試合に出場。19年間のプロ生活にピリオドを打つ決断をした水本は、相模原の公式サイトで以下のようにコメントを発表した。
「2022シーズンをもって引退することを決断しました。1993年のJリーグ開幕をTVで見てサッカーを始めてから30年経ちました。 高校を卒業して19年間プロ選手として闘い続けてこられたのは応援してくださったファン、サポーターの皆様、切磋琢磨したチームメイト、たくさんのことを学ばせてくださった監督、コーチ、素晴らしい環境を整えてくれたクラブスタッフのおかげだと感謝しております。 ありがとうございました。
2011年に頭蓋骨骨折という生死に関わる怪我をしたとき当時8か月だった長女を抱きながらサッカーを諦めようと考えたこともあります。 2022年に顎を骨折したときは医師からすぐに引退した方がいいと伝えられました。それでもサッカーへの情熱とたくさんの方の支えのおかげで再びピッチに戻ってこられました。感謝の思いはどれだけ言葉を重ねても言い尽くせないほどです。
遠征で家を空けることも多く次女には人見知りされたこともあります。練習後に身体をケアするため公園で遊びたい子ども達を連れていくのはいつも妻でした。24時間サッカー中心の生活に付き添ってくれた妻と学校行事にほとんど参加出来ず寂しい思いをさせてばかりだった2人の娘には本当に感謝しております。
これからはサッカーを愛するものの1人として指導者の道にチャレンジしたいと思います。今まで本当にありがとうございました」
構成●サッカーダイジェストWeb編集部