卵子提供で70人誕生 6歳までに半数に告知

第三者提供の精子や卵子を使う不妊治療に関する新法を検討する超党派議連の会合=22年3月

 不妊治療クリニックでつくる「日本生殖補助医療標準化機関(JISART)」は15日、姉妹や友人間、ボランティアによる卵子提供が2007年から22年10月までに102件実施され、70人の子どもが生まれたと公表した。東京都内のシンポジウムで明らかにした。

 JISARTでは独自の基準を設け遺伝上の親の情報を得る「出自を知る権利」を保障。実施記録の80年間の保管と幼少期での子への告知を義務付けている。精子提供で生まれた5人の家庭を含めた別の調査では、6歳時点で50%、2歳時点で20%の親が卵子や精子の提供を受けて生まれたことを告知していた。

© 一般社団法人共同通信社