大学入学共通テスト2023、理科・化学の分析速報 難易度や予想平均点は、大学入試

化学の問題分析

 大学入学共通テスト2日目は2023年1月15日、全国一斉に行われた。大手予備校河合塾による各教科科目の問題分析を速報する。理科2化学の分析は以下の通り。

化学の分析

 化学の全範囲からまんべんなく出題された。硫化カルシウムの結晶、過酸化水素の分解速度、1族と2族の金属の反応、硫化水素の酸化還元滴定など、与えられた条件や図・グラフを正確に読み取り、計算も交えて分析する力を試す問題が多く、問題の情報と知識を組み合わせて判断する力が重視された。光の透過率と試料の濃度の関係に関する実験問題は目新しい。

2023年の難易度は「昨年並み」

 平均点が低かった2022年に引き続き、問題文やグラフから必要な情報を読み取ったり、正しいグラフを判断したりする思考力を要する問題が多く出題された。

⇒【問題分析】共通テスト2023各教科の分析はこちら

出題傾向分析

 第1問は物質の構成、物質の状態、第2問は物質の変化で、いずれも理論分野からの出題であった。第3問は無機物質、物質の変化、第4問は有機化合物、高分子化合物からの出題であった。第5問は、硫黄を題材とした総合問題であり、基本的な問題に加えて、初見の実験に関する資料やデータを読み取って判断する問題も含まれていた。また、昨年はみられなかったク゛ラフを作成する問題が出題された。

 硫化カルシウムの結晶、過酸化水素の分解速度、1族と2族の金属の反応、硫化水素の酸化還元滴定など、与えられた条件や図・グラフを正確に読み取り、計算も交えて分析する力を試す問題が多く、問題の情報と知識を組み合わせて判断する力が重視された。高分子化合物(天然、合成高分子)は、昨年同様、小問1問のみであった。

出題分量

 大問数は、2022年と同じ5題である。マーク数は昨年より2増え、小問数は1増えた。ページ数が2増え(24ページ→26ページ)、計算問題も2問増えており(13問→15問)、全体としての分量は昨年よりやや増加した。

2023年度入試の予想平均点は?

 大手予備校河合塾による予想平均点は、5教科7科目で文系型が543点、理系型555点だった。

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⇒理科2で得点調整の可能性…河合塾の予想

化学の問題・解答

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各教科科目の分析

■2日目

⇒【数学1】数学1A

⇒【数学2】数学2B

⇒【理科1】物理基礎

⇒【理科1】化学基礎

⇒【理科1】生物基礎

⇒【理科1】地学基礎

⇒【理科2】物理

⇒【理科2】地学

⇒【理科2】化学

⇒【理科2】生物

■1日目

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⇒【公民】現代社会

⇒【公民】倫理

⇒【公民】政治経済

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