大相撲初場所8日目は15日、東京・両国国技館で行われ、元大関で西十両12枚目の朝乃山(28)=富山市出身、高砂部屋=は東十両10枚目の豪ノ山(ごうのやま)(24)=大阪府出身、武隈部屋=を小手投げで下し、十両唯一の勝ちっ放しで勝ち越しを決めた。
立ち合いで変化された朝乃山は土俵際で決め手を欠き、逆に押し込まれたが、もろ差しで攻め込む相手を右で抱えて投げ返した。取組後のリモート取材で「土俵際まで持っていったところで本当は決めないといけなかった。勝ち越しは通過点」と語った。
9日目は西十両8枚目の北(きた)の若(わか)(22)=山形県出身、八角部屋=と戦う。身長190センチと上背があり、突っ張りだけでなく、寄りや上手投げも得意としている。
■富豊は3勝目、白星先行 この他、郷土力士は東三段目3枚目の富豊(高岡市出身、時津風部屋)が白星を挙げ、3勝1敗。西三段目56枚目の常川(南砺市出身、荒汐部屋)は黒星で2勝2敗、東序二段4枚目の旭水野(朝日町出身、大島部屋)は黒星で1勝3敗となった。